2014年4月30日 (仮訳)オーストラリア産の普通種の地衣に対する新しい学名、Tylothallia verrucosa Kantvilas, G., 2014, Tylothallia verrucosa, a new name for a common Australasian lichen. Australasian Lichenology. Available at: http://www.taxamatics.org.au/abrs/lichenlist/AL_74.pdf [Accessed April 28, 2014]. 【R3-00663】2014/04/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 従来Tylothallia pahiensisの学名で呼ばれていたオーストラリア産の地衣に対して、Tylothallia verrucosaの新組み合わせを提唱した。 また、Patellaria rimosaが無効学名であることを指摘し、Catillaria rimosaを本種のシノニムとした。 本種の記載文を掲載し、識別形質、分布、生態について議論した。 (新組み合わせ) Tylothallia verrucosa (Mull.Arg.) Kantvilas 旧名:Tylothallia pahiensis (Zahlbr.) Hertel & Kilias(基礎異名はPatellaria verrucosa Mull.Arg.) 【よく似た種との区別】 Tylothallia biformigera 子嚢が同じバキディア型 果托の顕微鏡的形質が類似する(ただし本種と異なり薄く消失性なので観察が困難) 本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する 本種より果托が薄い 本種より子実層が水およびKOHの中で密着している Lecanora austro-oceanica オーストラリアやタスマニア島などに分布する 沿岸域の同一の生息環境に分布する 子器の色が類似している 本種より分布域が限られる 本種より地衣体がクリーム色を帯びる 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を含む 本種と異なり子嚢がバキディア型ではなくレカノラ型 本種と異なり子嚢胞子が(0-)1隔壁ではなく常に無隔壁 本種と異なり果托が緩く織り合わさった吻合する菌糸からなる Amandinea coniops 沿岸域に分布する 地衣体が淡色 子器が黒色 子嚢胞子に1隔壁を持つ 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色