2015年3月4日 (仮訳)有刺コウヤクタケ類のタイプスタディ:その2 Nakasone, KK., 2012. Type studies of corticioid Hymenomycetes (Basidiomycota) with aculei–Part II. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM64103.pdf [Accessed March 4, 2015]. 【R3-01610】2015/03/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 刺を有する背着生のコウヤクタケ類15種のタイプ標本を検討した。 各タイプ標本の産地は米国(8標本)、スリランカ(2標本)、オーストラリア、ブラジル、キューバ、フランス、セントビンセント・グレナディーンであった。 Hydnum ohienseに対して新組み合わせDentipellis ohiensisを提唱した。 (その他掲載種) Phlebia lividina Hjortstam ※実際に検討した標本は「Hydnum albiceps Berk. & Ravenel(無効学名)」のタイプ標本であり、本種は論文中では「Phlebia fascicularis (Rick) Nakasone & Burds.」のシノニムとされている。なお、Species fungorumでは後者の学名は「Phlebia fascicularia Nakasone & Burds.」となっている(2015年3月4日閲覧) (その他掲載種) Hydnophlebia chrysorhiza (Torr.) Parmasto ヒイロハリタケ ※実際に検討した標本は「Hydnum chrysodon Berk. & M.A. Curtis」および「Hydnum schweinitzii Berk. & M.A. Curtis」のタイプ標本である。 (その他掲載種) Dentipellicula leptodon (Mont.) Y.C. Dai & L.W. Zhou ※実際に検討した標本は「Hydnum chrysodon Berk. & M.A. Curtis」のタイプ標本であり、本種は論文中では「Dentipellis leptodon (Mont.) Maas Geest.」のシノニムとされている。 (その他掲載種) Steccherinum ciliolatum (Berk. & M.A. Curtis) Gilb. & Budington ※実際に検討した標本は「Hydnum micheneri Berk.」のタイプ標本である。 New York, Onativia (新組み合わせ) Dentipellis ohiensis (Berk.) Nakasone 旧名:Hydnum ohiense Berk. ※本種のエピタイプ標本を指定した。 (その他掲載種) Hyphodontia fimbriiformis (Berk. & M.A. Curtis) Ginns & M.N.L. Lefebvre ※実際に検討した標本は「Hydnum pallidum Cooke & Ellis(無効学名)」のタイプ標本であり、本種は論文中では「Xylodon fimbriiformis (Berk. & M.A. Curtis) Kuntze」のシノニムとされている。また、「Irpex fimbriiformis Berk. & M.A. Curtis」のタイプ標本も検討した。 (新組み合わせ) Schizopora archeri (Berk.) Nakasone 旧名:Irpex archeri Berk. 【よく似た種との区別】 Schizopora roseotingens 子実層托が主に針状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり類紡錘形のシスチジアを欠く (新組み合わせ) Cristinia decolorans (Cooke) Nakasone 旧名:Irpex decolorans Cooke 【よく似た種との区別】 Cristinia eichleri 子実層托が”raduloid”~”irpicoid” 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく球形~類j球形 (新組み合わせ) Odonticium depauperatum (Berk. & Broome) Nakasone 旧名:Irpex depauperatus Berk. & Broome 【よく似た種との区別】 Odonticium romellii 本種より子実体の質が頑丈 本種より担子胞子の幅が狭い Odonticium flavicans 本種より子実体の質が頑丈 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Hyphodontia fimbriiformis (Berk. & M.A. Curtis) Ginns & M.N.L. Lefebvre 【よく似た種との区別】 Xylodon spathulatus 形態的に類似している(同種とする意見がある) 担子胞子の形態が類似している 本種と異なり子実層托が帯灰橙色、淡黄褐色~肉桂褐色ではなく黄色 本種と異なりシスチジアの頂部に樹脂状の帽を伴う 本種と異なり数珠状紡錘形のグレオシスチジアを有する 本種と異なり刺の頂部に未分化の末端細胞を有する (その他掲載種) Phanerochaete furfuraceovelutinus (Rick) Rajchenb. ※実際に検討した標本は「Irpex furfuraceovelutinus Rick」のタイプ標本である。 (その他掲載種) Trametes galzinii (Bres.) Pilát ※実際に検討した標本は「Irpex galzinii Bres.」のタイプ標本である。 (新組み合わせ) Peniophorella tessulata (Berk. & M.A. Curtis) Nakasone 旧名:Kneiffia tessulata Berk. & M.A. Curtis 【よく似た種との区別】 Peniophorella odontiaeformis 形態的に類似している(同種とする意見がある) 本種より担子器が短い 本種より担子胞子の幅が狭い (その他掲載種) Pseudomerulius elliottii (Massee) Jülich ※実際に検討した標本は「Merulius elliottii Massee」のタイプ標本である。