2025年6月12日 (仮訳)エルバリウム・アンキエータ (PACA) に収蔵されたJ. Rickのコウヤクタケ類担子菌のタイプスタディ Baltazar, JM. et al. 2016. Type studies of J. Rick’s corticioid homobasidiomycetes (Agaricomycetes, Basidiomycota) housed in the Herbarium Anchieta (PACA). Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.255.2.1 [Accessed June 12, 2025] 【R3-12880】2025/6/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Rickによって記載されたコウヤクタケ類のタイプ標本、115分類群134標本の分類学的再検討を実施した。 16分類群を認め、44分類群をシノニムとし、10分類群を無効学名、3分類群を非合法名とした。 8つのレクトタイプと1つのエピタイプを指定したが、43分類群は保存状態が悪かったので未解決のままとなった。 (その他掲載種) Epithele bambusina Rick 【よく似た種との区別】 Epithele cylindricosterigmata 担子胞子の形状が類似している シスチジアの形態が類似している 樹枝状糸状体の形態が類似している 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子表面が平滑 本種よりシスチジアの幅が狭い 本種より糸状体のサイズが大きい Epithele fasciculata 担子胞子が楕円形 担子胞子表面が小皺状 糸状体の形態が類似している 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型 Epithele alba 担子胞子表面が小皺状 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり担子胞子が狭楕円形~広楕円形または類紡錘形で両端に嘴状突起を有する Epithele bambusae 担子胞子表面が小皺状に見えることがある 本種と異なりタケに生息する 本種より担子器のサイズが大きい 本種と担子胞子の形態が異なる 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と糸状体の形態が異なる 本種と異なりハイファルペグを欠く (その他掲載種) Fomitiporia bambusarum (Rick) Campos-Santana & Decock (新組み合わせ) Clavulicium flavidulum (Rick) Baltazar & Rajchenb. 旧名:Prillieuxia flavidula Rick 【よく似た種との区別】 Clavulicium macounii 肉眼的に非常に類似している 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子の形状が細長い 本種とグレオシスチジアの形態が異なる 本種と異なり菌糸末端に不規則に丸い帯黄色の物質を伴うことがある Clavulicium extendens シスチジアの形態が類似している 本種より担子器のサイズが小さい 本種と異なり担子器が2胞子性 本種より担子胞子の幅が狭い (新組み合わせ) Dendrothele triangulispora (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Asterostromella triangulispora Rick 【よく似た種との区別】 Dendrothele novae-zelandiae 肉眼的形態が類似している 本種より子実層托が僅かに明色 本種ほど子実体に亀裂が目立たない 本種より担子胞子が僅かに短い 本種と異なり樹枝状糸状体表面が平滑ではなく結晶を伴う (新組み合わせ) Fibrodontia fimbriata (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Cystidiodendron fimbriatum Rick (新組み合わせ) Hyphoderma cinereoalbum (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Lloydella cinereoalba Rick 【よく似た種との区別】 Hyphoderma romeroae 担子胞子の形態が類似している シスチジアの形態が類似している 結晶塊の形態が類似している 本種と異なり子実体形成菌糸層が帯褐色 本種と異なり子実体形成菌糸層が綿毛状 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が褐色 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が緩く錯綜する Hyphoderma populneum 子実層に結晶塊を含む 子実体形成菌糸層に結晶塊を含む 担子胞子の形態が類似している 子実体形成菌糸層菌糸が帯黄褐色 本種と異なり主にヤマナラシ属植物に生じる 本種よりメチュロイドの幅が狭い (新組み合わせ) Hyphoderma molliusculum (Rick) Baltazarr & Rajchenb. 旧名:Radulum molliusculum Rick 【よく似た種との区別】 Hyphoderma nemorale 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している シスチジアの形態が類似している 本種と異なりシスチジアにいくつかの狭窄部があり頭状 本種と異なり子実層シスチジアに狭窄部を欠く Hyphoderma incrustatum 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している シスチジアの形態が類似している 本種と子実層シスチジアの形態が異なる 本種と異なりレプトシスチジアが円筒形 (新組み合わせ) Hyphodontia corticioidea (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Irpex corticioides Rick (新組み合わせ) Hypochnicium horridulum (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Radulum horridulum Rick (新組み合わせ、新階級) Parvodontia albocrustacea (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Asterostromella olivaceo-oxydata var. albocrustacea Rick 【よく似た種との区別】 Parvodontia luteocystidia ブラジルに分布する 本種と異なりタケまたはヤシの葉などを基質とする 本種と異なり子実層托が顕著な歯牙状 本種と異なり”vesicle”に指状突起を欠く (新組み合わせ) Peniophora carneorosea (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Hypochnus carneoroseus Rick (新組み合わせ) Peniophora conspersa (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Cytidia conspersa Rick 【よく似た種との区別】 Peniophora violaceolivida(ウスチャカワタケ) 肉眼的形質が類似している 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりグレオシスチジアを有する (新組み合わせ) Peniophora gomezii Baltazar & Rajchenberg 旧名:Crystallocystidium tenue Rick (新組み合わせ) Phlebia subconspersa (Rick) Baltazar & Rajchenb. 旧名:Odontia subconspersa Rick (新組み合わせ) Resinicium luteosulphureum (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Gloeoradulum luteosulphureum Rick 【よく似た種との区別】 Resinicium bicolor(ハリタケモドキ) 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり南半球ではなく北方温帯域などに分布する 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が典型的には楕円形なのではなく常に円筒形 本種より星形結晶シスチジアのサイズが大きい (新組み合わせ) Vararia calospora (Rick) Baltazar & Rajchenberg 旧名:Asterostromella calospora Rick