2020年1月31日 (仮訳)北半球新産種、Verrucaria mundula Valcárcel, CP., Lopez de Silanes, ME. & Paz-Bermúdez, G. 2010. Verrucaria mundula P.M. McCarthy (Verrucariaceae, Ascomycota) – a new record for the Northern Hemisphere. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/The-Bryologist/volume-113/issue-2/0007-2745-113.2.267/Verrucaria-mundula-PM-McCarthy-Verrucariaceae-Ascomycota–a-new-record/10.1639/0007-2745-113.2.267.short [Accessed January 31, 2020] 【R3-07003】2020/1/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペインの7つの県で採集されたVerrucaria mundulaを北半球新産種として報告した。 オーストラリア産のタイプ標本を検討し、イベリア半島産標本と大部分一致するものの、地衣体の厚さや子嚢のサイズ、子嚢胞子の形態などが異なっていることを示した。 また、本種が同じく淡水域に生息するヨーロッパ産の4種のいずれとも形態的に異なることを示した。 (北半球、スペイン新産種) Verrucaria mundula P.M. McCarthy 【よく似た種との区別】 Verrucaria aquatilis ヨーロッパに分布する 淡水域に生息する 地衣体の厚さの範囲が重なる 子嚢が8胞子性 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり被子器が1/3だけ埋生する~表在性ではなく埋生する~2/3だけ埋生する 本種より被子器のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく黒色 本種と異なり子嚢胞子が類円筒形ではなく類球形 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が果托と連続的で基部に広がらないのではなく果托と連続的で基部に広がる Verrucaria madida ヨーロッパに分布する 淡水域に生息する 地衣体の厚さの範囲が重なる 本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく灰緑色~暗緑色 本種と異なり被子器が1/3だけ埋生する~表在性ではなく表在性 本種より被子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4(-5)胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が類円筒形ではなく楕円形 本種と異なり皮層に緑色色素を含む 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が果托と連続的で基部に広がらないのではなく果托と連続的で基部に広がる Verrucaria rheitrophila(ゴマダラサワイボゴケ) ヨーロッパに分布する 淡水域に生息する 子嚢が8胞子性 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく緑色~帯緑黒色 本種と異なり地衣体表面に炭質の斑点を有する 本種と異なり被子器が1/3だけ埋生する~表在性ではなく埋生する 本種より被子器の最大直径が大きい 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が類円筒形ではなく楕円形 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が果托と連続的で基部に広がらないのではなく孔口周辺のみに有する Verrucaria scabra ヨーロッパに分布する 淡水域に生息する 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が類円筒形 子囊果周辺組織外壁が果托と連続的で基部に広がる 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく帯緑色~帯黒色 本種と異なり地衣体表面に炭質の斑点を有する 本種と異なり被子器が1/3だけ埋生する~表在性ではなく埋生する 本種より被子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が果托と連続的で基部に広がらないのではなく果托と連続的で基部に広がる