2014年1月16日 (仮訳)中国南部産の材生息菌4:海南省産の多孔菌 Dai, Y. et al., 2011. Wood-inhabiting fungi in southern China. 4. Polypores from Hainan Province. Annales Botanici …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.5735/085.048.0302 [Accessed January 15, 2014]. 【R3-00278】2014/01/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省で2002年から2009年にかけて、多孔菌の菌類相を調査し、約2,500標本を採集して235種を同定した。 そのうち99種は海南省から初めて報告された。 また、形態に基づき4種を新種記載した。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐腊県版納植物園 (新種) Grammothelopsis asiatica Y.C. Dai & B.K. Cui 語源…アジアの 【よく似た種との区別】 Grammothelopsis bambusicola タケの枯死稈に発生する 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり担子胞子が強いデキストリノイド 本種と異なり担子胞子が非シアノフィリック~弱いシアノフィリックではなく強いシアノフィリック 本種と異なり骨格菌糸が強いデキストリノイド 本種と異なり孔壁の縁部にデンドロハイフィディアを持つ Grammothelopsis incrustata 本種より担子胞子のサイズが大きい Grammothelopsis neotropica 本種より担子胞子のサイズが大きい Grammothelopsis macrospora 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が強いデキストリノイド 本種と異なりデンドロハイフィディアを多数持つ Grammothelopsis puiggarii 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり担子胞子が強いデキストリノイド 中国海南省保亭黎族苗族自治県七仙嶺温泉国家森林公園 (新種) Inonotus latemarginatus Y.C. Dai 語源…広い縁部の 【よく似た種との区別】 Inonotus quercustris 本種と異なり中国ではなく米国・アルゼンチンに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が半円形扁平の傘形ではなく蹄形 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子器が顕著に長い 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形 本種と異なり実質に多数の菌糸状剛毛を持つ Inonotus hemmesii 担子胞子が類球形の場合がある 管孔実質に菌糸状剛毛を持つ 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が半円形扁平の傘形ではなく蹄形 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく卵形~楕円形 本種より菌糸状剛毛の幅が狭い Inonotus ochroporus 担子胞子が類球形の場合がある 管孔実質に菌糸状剛毛を持つ 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が半円形扁平の傘形ではなく蹄形 本種と異なり肉が2層からなる 本種より担子胞子のサイズが小さい Inonotus rodwayi 担子胞子が類球形の場合がある 管孔実質に菌糸状剛毛を持つ 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり菌糸状剛毛が管孔内部に突出する 中国海南省楽東黎族自治県尖峰嶺国家森林公園 (新種) Perenniporia hattorii Y.C. Dai & B.K. Cui 語源…日本の多孔菌研究者、服部力に献名 【よく似た種との区別】 Perenniporia narymica 北半球に分布する 子実体が一年生 子実層面がクリーム色~淡黄色 骨格菌糸がアミロイド 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が截断状にならない 本種と異なり担子胞子が弱いアミロイドではなく非アミロイド 本種と異なり骨格菌糸がシアノフィリックでない 本種と異なり菌糸がKOHに溶解性を示す Perenniporia amylodextrinoidea 子実体が背着生 子実層面がクリーム色~黄褐色 孔口のサイズが同程度(3-5個/mm) 骨格菌糸がアミロイド 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり担子胞子が弱いアミロイドではなくデキストリノイド 中国海南省昌江黎族自治県覇王嶺国家森林公園 (新種) Wrightoporia austrosinensis Y.C. Dai 語源…中国南部産の 【よく似た種との区別】 Wrightoporia subrutilans 子実体の形態が類似している 本種よりも孔口のサイズが小さい 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり骨格菌糸が強いデキストリノイド Wrightoporia lenta(ノリミノアナタケ) 子実体が白色 子実体の肉質が頑丈 本種よりも担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり骨格菌糸が強いデキストリノイド Wrightoporia straminea(ワライロノリミノアナタケ) シスチジアが厚壁になることがある 本種と異なり子実体が背着生ではなく背着生~半背着生 本種と異なり子実層面が白色~淡褐色ではなく帯灰橙色 本種よりも孔口のサイズが小さい 本種と異なりグレオシスチジアを欠く Wrightoporia tropicalis シスチジアが厚壁になることがある 本種と異なり子実体が多年生 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり子実体が木質で硬い 本種と異なり骨格菌糸がデキストリノイド