2016年3月11日 (仮訳)元来フィンランドで記載された2種のアセタケ類、Inocybe urceolicystis Stangl & VaurasおよびInocybe ericetorum Vauras & Kokkonenのドイツにおける発見 Oertel, B. & Bandini, D. & Vauras, J. 2014. Zwei aus Finnland beschriebene Risspilze in Deutschland nachgewiesen: Inocybe urceolicystis Stangl & Vauras und Inocybe ericetorum Vauras & Kokkonen. Zeitschrift für Mykologie. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Ditte_Bandini/publication/271130924_Zwei_aus_Finnland_beschriebene_Risspilze_in_Deutschland_nachgewiesen_Inocybe_urceolicystis_Stangl__Vauras_und_Inocybe_ericetorum_Vauras__Kokkonen/links/553b55830cf2c415bb090e4d.pdf [Accessed March 11, 2016]. 【R3-02731】2016/03/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 従来フェノスカンジアのみで知られていたアセタケ属の2種、Inocybe urceolicystisおよびI. ericetorumをドイツ新産種として報告した。 また、前者をエストニア新産種としても報告し、分布域の地図を掲載した。 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析を実施したところ、前者はInocybe亜属のどのクレードにも含まれず、後者はNapipedinaeクレードに含まれた。 (ドイツ、エストニア新産種) Inocybe urceolicystis Stangl & Vauras 【よく似た種との区別】 Inocybe langei ドイツに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と生息環境が異なる 本種と異なり傘が黄色 本種と異なり傘表面が平滑 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe neomicrospora 担子胞子表面が平滑 シスチジアの基部の形状が類似している 本種と異なり日本における分布が知られている Inocybe melanopus 形態的に類似している(この種に同定されることがある) 柄が暗褐色のことがある 本種より傘が濃い黄褐色 本種と異なり傘表面が繊維の束に強く覆われる 本種とシスチジアの形状が異なる 本種と異なりシスチジアが非常に薄壁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりMelanopusクレードに含まれる) (ドイツ新産種) Inocybe ericetorum Vauras & Kokkonen 【よく似た種との区別】 Inocybe purpureobadia 本種と異なり傘が紫色を帯びることがある 本種と異なり傘表面に亀裂が生じるのではなく圧着した繊維状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子が暗色 本種と担子胞子の形状が異なる 本種とシスチジアの形状が異なる Inocybe assimilata(コゲチャアセタケ) ドイツに分布する 傘表面に亀裂が生じることがある ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり乾いた場所ではなく湿った場所に発生する 本種より子実体のサイズが大きい 本種ほど柄表面が繊維状でない 本種と異なり柄基部が白色の塊茎状 本種より担子胞子が暗色 本種と担子胞子の形状が異なる 本種とシスチジアの形状が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe giacomi 肉眼的形態が類似している 傘表面に老成すると亀裂を生じることがある 本種より子実体のサイズが大きいことがある 本種ほど傘表面が強い繊維状でない 本種と異なり柄が赤色を帯びる 本種より担子胞子の平均サイズが大きい 本種より担子胞子が暗色 本種と担子胞子の形状が異なる 本種よりシスチジアの幅が通常広い 本種とシスチジアの形状が大きく異なる 本種よりシスチジアが薄壁 Inocybe transitoria 子実体が暗色 本種と生息環境が異なる 本種と異なり針葉樹ではなく落葉樹を宿主とする 本種と異なり柄基部が白色の塊茎状 本種と担子胞子の形状が異なる 本種とシスチジアの形状が異なる