2021年1月2日 (仮訳)セプトリア・トリティキ葉枯病の病原菌、Z. tritici(シノニム:Mycosphaerella graminicola)の2種の祖先種、Zymoseptoria ardabiliaeおよびZ. pseudotritici Stukenbrock, EH. et al., 2012. Zymoseptoria ardabiliae and Z. pseudotritici, two progenitor species of the septoria tritici leaf blotch fungus Z. tritici (synonym: Mycosphaerella graminicola). Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-374?journalCode=umyc20 [Accessed January 2, 2021] 【R3-08014】2021/1/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イランからZymoseptoria ardabiliaeおよびZ. pseudotriticiの2新種を記載した。 これらの新種は草地においてイネ科のエゾムギ属、カモガヤ属、ドクムギ属植物などから分離されたが、隣接する小麦畑からは見出されなかった。 両種はコムギ葉枯病の病原菌であるZ. triticiに近縁であったが、それぞれ形態および複数遺伝子に基づく分子系統解析で区別された。 Iran, Ardabil Province (新種) Zymoseptoria ardabiliae B. McDonald, Stukenbrock & Crous 語源…アルダビール産の 【よく似た種との区別】 Zymoseptoria tritici イランに分布する 同じイネ科植物を宿主とする 宿主に葉枯病を引き起こす ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスイスにおける分布が知られている 本種と異なりコムギ、Aegilops属、カラスムギ属、ノガリヤス属などが宿主として知られている 本種より分生子のサイズが大きい ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Zymoseptoria passerinii ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランではなく米国などに分布する 本種と異なりオオムギが宿主として知られている 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく1-3 ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Iran, Ardabil Province (新種) Zymoseptoria pseudotritici B. McDonald, Stukenbrock & Crous 語源…偽のZymoseptoria tritici 【よく似た種との区別】 Zymoseptoria tritici イランに分布する 同じイネ科植物を宿主とする 宿主に葉枯病を引き起こす ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスイスにおける分布が知られている 本種と異なりコムギ、Aegilops属、カラスムギ属、ノガリヤス属などが宿主として知られている 本種より分生子がずっと長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく3 ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Zymoseptoria brevis イランに分布する 分生子の隔壁数が1 ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりクサヨシ属植物などを宿主とする 本種より分生子の幅が狭い ACT+CAL+EF1+TUB+RPB2+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される