2023年6月10日 (英文題名)The occurrence and distribution of Buchwaldoboletus sphaerocephalus in Japan 名部光男・長澤栄史. 2017. 日本におけるオオキイロイグチ (Buchwaldoboletus sphaerocephalus) の発生と分布. 菌蕈研究所報告. Available at: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030925288.pdf [Accessed June 10, 2023] 【R3J-00001】2023/6/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめJ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本の7つの異なる地域からオオキイロイグチ (Buchwaldoboletus sphaerocephalus) を報告した。 本種は日本では主にマツの枯れ木や切り株、根元から発生し、子実体が幼時レモン色~黄色、傷つくと肉や管孔が僅かに青変し、担子胞子が比較的小型の楕円形であることなどで特徴づけられた。 日本産の個体群は僅かに酸味を持ち、苦くならず、傘の色が時間経過とともに退色しない点などで北米よりもヨーロッパの個体群に近縁であった。 (その他掲載種) Buchwaldoboletus sphaerocephalus (Barla) Watling & T.H. Li オオキイロイグチ 【よく似た種との区別】 Pulveroboletus ravenelii(キイロイグチ) 日本に分布する 本種と異なり子実体が材上生ではなく地上生 本種と異なり被膜が粉質 本種より担子胞子のサイズが大きい Buchwaldoboletus pseudolignicola(ザイモクイグチ) 日本に分布する 同じマツ属樹木に発生する 材上生である 本種と異なり傘が幼時から一様に橙黄色あるいは褐色を呈する 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく卵形~短楕円形 本種より担子胞子の縦横比が小さい Buchwaldoboletus xylophilus(シマザイモクイグチ) 日本に分布する 同じマツ属樹木に発生する 材上生である 本種と異なりしばしばカイメンタケを伴って発生する 本種と異なり傘が幼時から一様に橙黄色あるいは褐色を呈する 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく卵形~短楕円形 本種より担子胞子の縦横比が小さい Buchwaldoboletus lignicola ヨーロッパおよび北米に分布する 本種と異なり傘が全体的に黄褐色~赤褐色を帯びる 本種と異なり傘表面が軟らかい綿毛状でしばしば細鱗片状にひび割れる 本種と異なり柄が全体的に黄褐色~赤褐色を帯びる Buchwaldoboletus hemichrysus ヨーロッパおよび北米に分布する 本種と異なり傘が鮮やかな黄金色~橙黄色を呈する 本種と異なり傘が黄色い粉質物に覆われる 本種と異なり孔口が赤味を帯びる 本種と異なり柄が赤味を帯びる