(仮訳)ブラジル・バイーア州産の地生ランと関係を持つアステリナ科菌類の新種、Lembosia bezerrae
Firmino, AL. & Pereira, OL., 2014. Lembosia bezerrae, a new asterinaceous fungus associated with a terrestrial orchid from Bahia, Brazil. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2014/00000127/00000001/art00030 [Accessed July 8, 2014].
【R3-00888】2014/07/09投稿

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3行まとめ

ブラジル・バイーア州の大西洋岸森林でSobralia liliastrumの生葉と関係を持つ菌を見出し、Lembosia bezerraeとして新種記載した。
本種は宿主の葉を黒いコロニーで覆い、審美的価値を毀損することから、ランの栽培者にとっては潜在的に重大な問題となり得た。
本種はSobralia属を宿主とする初のアステリナ目の菌であり、ラン科植物を宿主とする他の同属菌とは各形態形質のサイズの違いで区別された。
Brazil, Bahia, Santa Terezinha, Serra da Jibóia

(新種)

Lembosia bezerrae Firmino & O.L. Pereira
語源…ブラジルの菌学者、José Luiz Bezerra博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum
Lembosia epidendriについて、本文中では「本種よりも子嚢のサイズが小さい」と記述されているが、Table Iでは本種よりも大きいサイズが掲載されている。

【よく似た種との区別】
Lembosia sertiferae
ラン科植物を宿主とする
本種と異なりブラジルにおける分布が知られていない
本種と異なりSobralia属植物を宿主としない
本種より子宮形子嚢殻の長径が小さい
本種より子宮形子嚢殻の短径が大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より菌足のサイズが大きい
本種と異なり菌足が球形~洋梨形ではなく裂けた形状である
本種と異なり菌糸が直線状ではなく網目状に分枝する
本種より菌糸の幅が狭い
Lembosia epidendri
ブラジルに分布する
ラン科植物を宿主とする
本種と異なりSobralia属植物を宿主としない
本種より子宮形子嚢殻の長径が小さい
本種より子宮形子嚢殻の短径が大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より菌足のサイズが大きい
本種より菌糸の幅が狭い
Lembosia dendrochili
ラン科植物を宿主とする
本種と異なりSobralia属植物を宿主としない
本種と異なりブラジルにおける分布が知られていない
本種より子宮形子嚢殻の長径が小さい
本種より子宮形子嚢殻の短径が大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より菌足のサイズが大きい
本種より菌糸の幅が狭い
Lembosia rolfsii
形態的に類似している
子嚢のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりMaheshwaramyces属に移すべきとする意見がある
本種より子宮形子嚢殻の長径が小さい
本種より子宮形子嚢殻の短径が大きい
本種と異なり表在性の菌糸体上に分生子を形成する
本種と異なり角皮下生の菌糸体を有する