(仮訳)新種Colletotrichum tanacetiによって引き起こされるシロバナムシヨケギクの炭疽病
Barimani, M., et al., 2013. A new anthracnose disease of pyrethrum caused by Colletotrichum tanaceti sp. nov. Plant Pathology. … Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ppa.12054/full [Accessed November 10, 2013].
【R3-00044】2013/11/27投稿

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3行まとめ

2010年にオーストラリアのシロバナムシヨケギクに炭疽病を認め、病原菌を形態、分子系統、感染戦略に基づきColletotrichum tanacetiとして新種記載した。
本種が宿主に感染する際には付着器、次いで表皮細胞中に”infection vesicle”を形成し、そこから細い二次菌糸を放射状に伸ばして周辺の組織に侵入していた。
本種はColletotrichum destructivumを含む系統に属し、この系統には本種と同様の”intracellular hemibiotrophic”と呼ばれる感染戦略を取る種が含まれた。
Australia, northern Tasmania, Scottsdale

(新種)

Colletotrichum tanaceti M. Barimani, S. J. Pethybridge, N. Vaghefi, F. S. Hay, P. W. J. Taylor
語源…ヨモギギク属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Colletotrichum destructivum
感染戦略が同じ”intracellular hemibiotrophic”
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマメ科植物を宿主とする
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum higginsianum
感染戦略が同じ”intracellular hemibiotrophic”
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアブラナ科植物を宿主とする
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum panacicola
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトチバニンジン属植物を宿主とする
ITSおよびITS+ACT+TUB2+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される