(仮訳)イタリア産のRuhlandiella属の新種
Lantieri, A., Smith, M. & Pfister, D., 2012. A new species of Ruhlandiella (Pezizaceae) from Italy. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0766-x [Accessed December 14, 2013].
【R3-00133】2013/12/14投稿

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3行まとめ

イタリアのシチリア島の砂質土壌に発生したRuhlandiella peregrinaを新種記載した。
本種は同属のRuhlandiella berolinensisと同様に、オーストラリア原産の外生菌根菌がヨーロッパに移入した例と見られた。
本種は子嚢の頂部が厚くなり、壁が非アミロイドであることから、他のチャワンタケ科のいくつかのクレードと同様に、子嚢胞子の射出能を失っている可能性が考えられた。
Sampieri, Ragusa, Sicily, Italy

(新種)

Ruhlandiella peregrina Lantieri & Pfister
語源…外国の(外来の)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ruhlandiella berolinensis
本種と同じく外生菌根菌でオーストラリア産の植物と関係を持つ
子嚢が崩壊性(ただし本種では確かめられてはいない)
子嚢胞子が球形
nrLSUの塩基配列が類似している
本種と異なりイタリアではなくオーストラリアやカナリア諸島などに分布する
本種と異なりヤグルマギク属、Ononis属、トウダイグサ属ではなくユーカリ属植物と関係を持つ
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり子嚢頂部が厚壁にならない
本種と異なり子嚢の壁が非アミロイドではなく弱いアミロイド
本種と異なり子嚢の内容物がデキストリノイド
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく暗い帯黄色
本種より子嚢胞子の装飾の丈が高い
本種と異なり子嚢胞子の装飾が鶏冠状~畝状ではなく規則的な網目状
本種より側糸の幅が広い
本種より側糸が子嚢を超えて伸びる
nrLSUの塩基配列が異なる(1/542塩基)
Ruhlandiella parvispora
本種と同じく外生菌根菌でオーストラリア産の植物と関係を持つ
本種と異なりイタリアではなくインドに分布する
本種と異なり子嚢がおそらく崩壊性なのではなく永続性
本種より子嚢のサイズが小さい
本種と異なり子嚢の壁が非アミロイドではなくアミロイド
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく帯褐色
本種より子嚢胞子の装飾の丈が低い
本種と異なり子嚢胞子の装飾が鶏冠状~畝状ではなく網目状
本種より側糸の幅が広い
Muciturbo reticulatus
本種と同じく外生菌根菌でオーストラリア産の植物と関係を持つ
本種と異なりイタリアではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりヤグルマギク属、Ononis属、トウダイグサ属ではなくユーカリ属植物と関係を持つ
本種より子嚢が長い
本種と異なり子嚢の壁が非アミロイドではなくアミロイド
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく帯黒褐色
本種より子嚢胞子の装飾の丈が高い
本種と異なり子嚢胞子の装飾が鶏冠状~畝状ではなく網目状のフランジ
本種より側糸の幅が広い
本種と異なりアナモルフが知られている
Muciturbo truncatus
本種と同じく外生菌根菌でオーストラリア産の植物と関係を持つ
子嚢の壁が非アミロイド
本種と異なりイタリアではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりヤグルマギク属、Ononis属、トウダイグサ属ではなくユーカリ属植物と関係を持つ
本種より子嚢の幅が大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく帯黒褐色
本種と異なり子嚢胞子の装飾が鶏冠状~畝状ではなく截断状の疣状
本種より側糸が子嚢を超えて伸びる
本種より側糸の幅が広い
Muciturbo verrucosus
本種と同じく外生菌根菌でオーストラリア産の植物と関係を持つ
子嚢の壁が非アミロイド
本種と異なりイタリアではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりヤグルマギク属、Ononis属、トウダイグサ属ではなくユーカリ属植物と関係を持つ
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく帯黒褐色
本種と異なり子嚢胞子の装飾が鶏冠状~畝状ではな曲がりくねった畝をなす疣状
本種より側糸が子嚢を超えて伸びる
本種より側糸の幅が広い