(仮訳)新種Adisciso kakiによって引き起こされるカキノキの黒点病
Yamamoto, J. et al., 2012. Black leaf spot of Japanese persimmon (Diospyros kaki), a new disease caused by Adisciso kaki sp. nov. Journal of General Plant …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10327-012-0367-9 [Accessed December 15, 2013].
【R3-00137】2013/12/15投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

島根県では1993年から、カキノキに葉の黒点および落葉の症状を生じる深刻な病害が確認されていた。
病斑から分離された菌は、接種試験により、カキノキの葉に同様の病徴を起こすことが示された。
形態および分子系統解析の結果に基づき、この病原菌をAdisciso kakiとして新種記載し、本種による新病害に「黒星落葉病」の名称を与えた。
島根県松江市

(新種)

Adisciso kaki Kaz. Tanaka, J. Yamam. & Toy. Sato
語源…柿の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Discostroma massarinum
本種と異なりカキノキを宿主としない
本種と異なり材に発生する
本種より子嚢果のサイズが大きい
子嚢果が顕著な黒色の楯状子座の下に形成される
本種と異なり子嚢が倒棍棒形~広円筒形ではなく細長い円筒形
本種と異なり子嚢中で子嚢胞子が2列ではなく1列に配列する
本種と異なり子嚢胞子が2細胞ではなく石垣状隔壁を生じる
Adisciso yakushimense
子嚢果のサイズが類似している
子嚢のサイズが類似している
本種と異なりハイノキ科のクロバイを宿主とする
本種と異なり子嚢のアピカルリングがアミロイド
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で系統が遠く離れる
Adisciso tricellulare
子嚢のサブアピカルリングがアミロイド
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりツツジ属を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子が2細胞ではなく3細胞
ITS領域に基づく分子系統解析で系統が遠く離れる