2013年12月15日 (仮訳)Geolegnia属における鞭毛の初期欠失: Leptolegnia属内部における新たなクレードの出現か? Steciow, M. et al., 2013. Incipient loss of flagella in the genus Geolegnia: the emergence of a new clade within Leptolegnia? IMA Fungus. Available at: http://www.imafungus.org/Issue/42/12.pdf [Accessed December 15, 2013]. 【R3-00140】2013/12/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Geolegnia属菌は生活環の中で鞭毛を持たない不動胞子を形成する唯一のミズカビ類であり、系統的位置は明らかでなかった。 ボウフラ由来の新種Geolegnia helicoidesは分子系統解析により、側系統群のLeptolegnia属クレードの内部に位置し、鞭毛の欠失が最近起こったことが示唆された。 Geolegnia属菌は土壌や沈殿物などの、鞭毛を持たないことが他のミズカビ類との競争の上で不利にならない環境に生息しているという仮説が立てられた。 Iguazú National Park, Misiones Province, Argentina (新種) Geolegnia helicoides M. M. Steciow, E. Lara, L. Belbahri, A. Pillonel, & S. A. Pelizza 語源…螺旋状の 【よく似た種との区別】 Geolegnia inflata 遊走子嚢が円筒形~糸形 造卵器の壁が平滑で薄壁 造卵器の壁に孔を持たない 造卵器が球形~倒洋梨形 卵胞子が充満性 造卵器の柄が屈曲したりねじれたり分枝したりする 本種と異なり遊走子嚢の胞子を含む部分が膨らむ性質がある 遊走子嚢の長軸が本種より短い 本種と異なり不動胞子が円筒形・紡錘形・楕円形ではなく、球状卵形~卵形のことが多い 本種より雌雄同菌糸性である割合が高い 本種と異なり造精器の柄が分枝しないか1度しか分枝しない 造卵器のサイズが本種より小さい 本種と異なり卵胞子がほぼ常に通常の造卵器の中で成熟する 卵胞子のサイズが本種より小さい 本種と異なり芽子を形成しない Geolegnia intermedia 遊走子嚢が円筒形~糸形 造卵器の壁が平滑で薄壁 造卵器の壁に孔を持たない 造卵器が球形~倒洋梨形 造卵器の柄が屈曲したりねじれたり分枝したりする 本種と異なり遊走子嚢の胞子を含む部分が膨らむ性質がある 遊走子嚢の長軸が本種より短い 本種と異なり不動胞子が円筒形・紡錘形・楕円形ではなく、球状卵形~卵形のことが多い 本種と異なり造精器がコイル状にならない 本種より雌雄同菌糸性である割合が高い 本種と異なり造精器の柄が分枝しないか1度しか分枝しない 造卵器のサイズが本種より小さい 本種と異なり卵胞子がほぼ常に通常の造卵器の中で成熟する 本種と異なり芽子を形成しない Geolegnia septisporangia 遊走子嚢が円筒形~糸形 遊走子嚢が屈曲し、時に波状になる 不動胞子が円筒形・紡錘形・楕円形で稀に卵形 造卵器の壁が平滑で薄壁 造卵器の壁に孔を持たない 造卵器が球形~倒洋梨形 卵胞子のサイズの範囲が本種と重なる 非常に稀に芽子を形成する 遊走子嚢の長軸が本種より短い 本種と異なり造精器がコイル状にならない 本種より雌雄同菌糸性である割合が高い 本種と異なり造精器の柄が分枝しないか1度しか分枝しない 造卵器のサイズが本種より小さい 本種と異なり卵胞子がほぼ常に通常の造卵器の中で成熟する 本種と異なり造卵器の柄が分枝しない 本種と異なり芽子が円筒形・紡錘形・不規則形または分枝することがなく、棍棒形~倒洋梨形