(仮訳)百年後:ホネタケ目不完全糸状菌の稀産種、Diploöspora roseaの再発見、培養、および系統解析
Tanney, JB et al., 2015. A century later: rediscovery, culturing and phylogenetic analysis of Diploöspora rosea, a rare onygenalean hyphomycete. Antonie van Leeuwenhoek. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-015-0555-7 [Accessed March 29, 2016].
【R3-02787】2016/03/30投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イタリア、ローマおよびミクロネシアにおいて再発見されたDiploöspora roseaを検討した。
形態学的検討および分子系統解析の結果から、本種がホネタケ目に含まれることを示した。
本種は60%スクロース添加MEA培地などの水分活性の低い培地で生育し、好稠菌であることが確かめられた。

(その他掲載種)

Diploöspora rosea Grove
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Diploöspora coprophila
分生子が無色
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなくフランスに分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなくキツネの糞に発生する
本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなくフィアロ型
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求基的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく類球形
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく1
Diploöspora fungicola
分生子形成様式がシンポジオ型
分生子が無色
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなくキューバに分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなくキクラゲの老成した子実体に発生する
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求頂的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなくレモン形~楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく0
Diploöspora indica
分生子形成様式がシンポジオ型
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなくインドに分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなく小川に沈んだリターや泡から分離される
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求頂的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が無色ではなく無色~ほぼ無色
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく紡錘形
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく0
Diploöspora longispora
分生子形成様式がシンポジオ型
分生子が無色
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなく日本に分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなくサトイモの枯れ葉から分離される
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求頂的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく円筒形
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく1-3
Diploöspora longispora var. cubensis
分生子形成様式がシンポジオ型
分生子が無色
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなくキューバに分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなくマメ科植物の枯れ葉から分離される
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求頂的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく1-3
Diploöspora zinnia
分生子形成様式がシンポジオ型
分生子が無色
本種と異なりイングランド、イタリア、ミクロネシアではなく日本に分布する
本種と異なり厚紙やハウスダストではなくヒャクニチソウの種子から分離される
本種と異なり分生子形成が求頂的と求基的の混合型ではなく求頂的
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく円筒状紡錘形
Kraurogymnocarpa trochleospora
ITSおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
ITSおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arachnomyces nodosetosus
形態的に顕著に類似している
本種と異なり好稠菌でない
本種より分生子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が1(-2)ではなく通常0
本種と異なりコロニーのリバースが橙白色ではなく帯青灰色~暗灰褐色
本種と異なり菌糸が着色する
Strumella uniseptata
本種と異なり分生子鎖が円形
本種より分生子が長い
本種と異なり小型菌核状の塊を形成する