(仮訳)新種Cryptosporiopsis citricarpaによって引き起こされる中国産ミカン属樹木の壊滅的新規病害
Zhu, L. et al., 2012. A Destructive New Disease of Citrus in China Caused by Cryptosporiopsis citricarpa sp. nov. … Disease. Available at: http://apsjournals.apsnet.org/doi/abs/10.1094/PDIS-09-11-0775 [Accessed January 23, 2014].
【R3-00310】2014/01/24投稿

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3行まとめ

中国陝西省で2006年に、ウンシュウミカンおよびキンカンに落葉・立ち枯れ・枯死などの症状を伴う病害が発生し、生産量が激減した。
本病害は葉の上面に的状の斑点が生じるのが特徴で、果樹園によっては感染率が100%に達した。
病斑から分離された菌をCryptosporiopsis citricarpaとして新種記載し、接種試験により本種が病原菌であることを確かめた。
中国陝西省漢中市城固県

(新種)

Cryptosporiopsis citricarpa L. Zhu, H.Y. Li & K.D. Hyde
語源…ミカンの果実の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neofabraea perennans
小分生子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミカン属樹木ではなくリンゴやナシを宿主とする
本種と異なり葉の病斑や落葉などの症状を生じない
本種より大分生子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neofabraea malicorticis
ITS、LSUなどに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミカン属樹木ではなくリンゴやナシを宿主とする
本種と異なり葉の病斑や落葉などの症状を生じない
本種より大分生子のサイズが小さい
本種より小分生子の幅が狭い
ITS、LSUなどに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neofabraea alba
ITS、LSUなどに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミカン属樹木ではなくリンゴやナシを宿主とする
本種と異なり葉の病斑や落葉などの症状を生じない
本種より大分生子のサイズが小さい
本種より小分生子が長い
本種より小分生子の幅が狭い
ITS、LSUなどに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neofabraea krawtzewii
本種と異なりミカン属樹木ではなくポプラに潰瘍病を起こす
本種と異なり葉の病斑や落葉などの症状を生じない
本種より大分生子の幅が狭い
本種より小分生子の幅が狭い
ITS領域などに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptosporiopsis kienholzii
本種と異なりミカン属樹木ではなくリンゴやナシを宿主とする
本種より大分生子のサイズが小さい
本種より小分生子のサイズが小さい
Cryptosporiopsis citri
ミカン属樹木を宿主とする
宿主の葉に病斑を生じる
病徴がやや類似している
本種と異なり冷涼な地域ではなく熱帯に分布する
本種と異なり宿主の葉に的状の病斑を生じない
本種と異なり大分生子の形成が記録されていない
本種と小分生子の形状が顕著に異なる
本種より小分生子の幅が広い
Cryptosporiopsis californiae
本種と異なり大分生子の形成が記録されていない
本種より小分生子のサイズが大きい
ITS、LSUなどに基づく分子系統解析で明瞭に区別される