(仮訳)中国貴州省産のBeauveria属クモ生菌の新種
Chen, W-H. et al., 2017. A new araneogenous fungus in the genus Beauveria from Guizhou, China Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.302.1.5 [Accessed March 29, 2017].
【R3-03883】2017/03/29投稿

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3行まとめ

中国貴州省においてクモから分離された菌を検討し、Beauveria araneolaとして新種記載した。
本種は長い”denticulate rachis”を有し、分生子形成細胞が楕円形~円筒形、分生子が球形~楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で独自の系統を形成し、土壌または昆虫を宿主とする菌がホストシフトを起こした可能性が示唆された。
中国貴州省貴陽市花渓区

(新種)

Beauveria araneola W.H. Chen, Y.F. Han, Z.Q. Liang & D.C. Jin
語源…クモの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Beauveria caledonica
分生子のサイズの範囲が重なる
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり”denticulate rachis”が無限生長する
本種と異なり分生子形成細胞が類円筒形で時に類球形なのではなく楕円形~円錐形
本種と異なり分生子が球形~楕円形ではなく楕円形または円筒形
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Beauveria lii
本種と異なり”denticulate rachis”が無限生長する
本種と異なり分生子形成細胞が類円筒形で時に類球形なのではなく楕円形~円筒形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形~楕円形ではなく楕円形~円筒形
Beauveria sinensis
本種より”denticulate rachis”のサイズが小さい
本種と異なり”denticulate rachis”が不規則に屈曲するのではなく不規則に屈曲するか膝折状
本種と異なり分生子形成細胞が類円筒形で時に類球形なのではなくフラスコ形~円筒形
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が球形~楕円形ではなく長楕円形~円筒形
Beauveria vermiconia
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で近縁
本種より”denticulate rachis”が短い
本種と異なり”denticulate rachis”が不規則に屈曲するのではなく屈曲する
本種と異なり分生子形成細胞が類円筒形で時に類球形なのではなく楕円形~フラスコ形
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が球形~楕円形ではなくコンマ形または鎌形
Beauveria australis
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりクモ生菌ではなく土壌生菌および昆虫病原菌である
EF1-α+RPB1+Blocに基づく分子系統解析で明瞭に区別される