(仮訳)チェコ産の明瞭な有色のオキナタケ属1新種
Hausknecht, A., Antonín, V. & Polčák, J. 2007. A new, conspicuously coloured Bolbitius species from the Czech Republic. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cm/CM59101A.pdf [Accessed May 25, 2018].
【R3-05155】2018/5/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

チェコにおいてヨーロッパブナのおが屑や材に生じた菌を検討し、Bolbitius psittacinusとして新種記載した。
本種は子実体が大型で、傘の色が緑色、橙色、黄色など非常に変化に富み、表面が皺状であることなどで特徴づけられた。
本種は同属他種とは子実体の色のほか、担子胞子のサイズや縁シスチジアの形状などで区別された。
Czech Republic, Moravia, Hostýnské vrchy hills, Hošťálková, near Bernátka gamekeeper’s lodge

(新種)

Bolbitius psittacinus Hauskn., Antonín & Polcák
語源…オウムの(傘の色から?)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bolbitius coprophilus(オキナタケ)
ヨーロッパに分布する
傘が赤色を帯びることがある
本種と子実体の色が異なる
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
本種と縁シスチジアの形状が異なる
Bolbitius incarnatus
本種と異なりチェコではなく日本などに分布する
本種と子実体の色が異なる
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが小囊形で稀に円筒状便腹形、頂部が長く伸びるのではなくほとんどの場合球嚢状
Bolbitius glaucopurpureus
本種と異なりチェコではなくスリランカなどに分布する
本種と傘の色が異なる
本種より担子胞子のサイズが大きい
Bolbitius malesianus
担子胞子のサイズが同一
本種と異なりチェコではなくマレーシアなどに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と傘の色が異なる
本種より縁シスチジアが顕著な不規則形でしばしば頂部が僅かに頭状
Bolbitius callisteus
本種と異なりチェコではなく北米などに分布する
本種と生息環境が異なる
本種と子実体の色が異なる
Bolbitius viscosus
本種と異なりチェコではなく北米などに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり傘が赤色を帯びることがなく、より帯黒オリーブ~オリーブ褐色である
本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく僅かではあるが顕著な装飾を有する