(仮訳)南アフリカにおいて新種Pseudolagarobasidium acaciicolaにより引き起こされたAcacia cyclopsの新規立ち枯れ病害
Wood, AR. & Ginns, J. 2011. A new dieback disease of Acacia cyclops in South Africa caused by Pseudolagarobasidium acaciicola sp.nov. Canadian Journal of Botany. Available at: https://cdnsciencepub.com/doi/10.1139/b06-032 [Accessed January 1, 2023] 【R3-10202】2023/1/1投稿

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3行まとめ

南アフリカにおいてAcacia cyclopsに発生した新規の立ち枯れ病害を検討し、病原菌をPseudolagarobasidium acaciicolaとして新種記載した。
本種は接種試験において、宿主の実生に対して100%の致死率を示した。
本種の宿主は南アフリカにおいて侵略的外来種であり、本種のそれに対する生物農薬としての利用可能性が指摘された。
South Africa, Western Cape Province, Hermanus, Walker Bay Nature Reserve

(新種)

Pseudolagarobasidium acaciicola Ginns
語源…アカシア属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudolagarobasidium concentricum
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が広楕円形で僅かに卵状のものがあるのではなく狭楕円形~楕円形
Pseudolagarobasidium subvinosum
本種と地理的分布が異なる
本種と異なり宿主がAcacia cyclopsでない
本種と子実層面の色が異なる
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が広楕円形で僅かに卵状のものがあるのではなく類球形
本種と異なり”microbinding hyphae”を欠く
Pseudolagarobasidium calcareum
形態的に類似している(差異が微妙である)
本種と異なり寄生菌ではなく腐生菌である
本種と異なり子実層托が初めから暗色なのではなく初め淡色でクリーム色に近く、のちに暗色になる
本種と異なりグレオシスチジアを縁部に欠く
本種と異なり実質菌糸の壁が無色またはほぼ無色