(仮訳)メキシコ産の食用のCystodermella属1新種
Vásquez, O. et al., 2023. A New Edible Species of Cystodermella (Agaricaceae, Agaricales) from Mexico. Chiang Mai Journal of Science. Available at: https://epg.science.cmu.ac.th/ejournal/journal-detail.php?id=11732 [Accessed June 5, 2023] 【R3-10667】2023/6/5投稿

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3行まとめ

メキシコ、メヒコ州の森林で採集された菌を検討し、Cystodermella mazahuensisとして新種記載した。
本種は縁シスチジアが小型であることなどで特徴づけられ、分子系統解析では独自の系統を形成した。
本種はメキシコ中部のメヒカーナ人によって食材として用いられ、生物文化的に重要な種であった。
Mexico, Estado de Mexico, Fresno Nichi, S. Moreno Solís

(新種)

Cystodermella mazahuensis Pérez Moreno J., Moreno-Solís S., Ayala-Vásquez O.
語源…マザワ産の
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【よく似た種との区別】
Cystodermella adnatifolia
北米に分布する
傘の直径の範囲が重なる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなくラトビア、エストニア、米国、ウルグアイなどに分布する
本種と異なり傘が幼時橙色、成熟時橙褐色ではなく帯褐杏色、帯褐橙色、橙黄褐色
本種と異なり傘が広凸形~凸扁平形ではなく凸形~扁平凸形でのちに広がる
本種と異なり傘表面が幼時微細な鱗片状、成熟時疣状~鱗片状で縁部に類白色~橙色の淡いふけ状のつばの名残を伴うのではなく小粒状で縁部に初め被膜の名残を伴う
本種と異なりつばが綿毛状ではなく羊毛状~鱗片状
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystodermella cinnabarina(チャヒメオニタケ)
メキシコに分布する
傘の直径の範囲が重なる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が非アミロイド
食用きのこである
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米における分布が知られている
本種と異なり傘が幼時橙色、成熟時橙褐色ではなく帯褐赤色、帯褐橙色、橙色、肉桂色、珊瑚色
本種と異なり傘が広凸形~凸扁平形ではなく凸形、扁平凸形
本種と異なりつばが綿毛状ではなく羊毛状~鱗片状
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが紡錘形~棍棒形ではなく僅かに下部が便腹形で頸部が先細りで細長い
本種と異なり縁シスチジアが平滑ではなく頂部に結晶を伴う
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystodermella granulosa(ヒメオニタケ)
メキシコに分布する
傘の直径の範囲が重なる
担子胞子が非アミロイド
食用きのこである
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェー、イギリスにおける分布が知られている
本種と異なり傘が幼時橙色、成熟時橙褐色ではなく帯さび黄褐色、煉瓦色、肉桂色、褐色、帯黄琥珀色
本種と異なり傘が広凸形~凸扁平形ではなく凸形、扁平凸形
本種と異なり傘表面が幼時微細な鱗片状、成熟時疣状~鱗片状で縁部に類白色~橙色の淡いふけ状のつばの名残を伴うのではなく小粒状で縁部に初め被膜の名残を伴う
本種と異なりつばが綿毛状ではなく羊毛状~鱗片状
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystodermella papallactae
担子胞子が非アミロイド
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなくエクアドルに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が幼時橙色、成熟時橙褐色ではなく帯褐橙色または煉瓦赤色
本種と異なり傘が広凸形~凸扁平形ではなく凸形~微かに中高
本種と異なり傘表面が幼時微細な鱗片状、成熟時疣状~鱗片状で縁部に類白色~橙色の淡いふけ状のつばの名残を伴うのではなく粗い小粒状~小鱗片状
本種と異なりつばが綿毛状ではなく小鱗片状
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される