2015年7月6日 (仮訳)Illicium verumから分離されたエンドファイトの新種、Neofabraea illicii Wang, L. et al., 2015. A new endophytic fungus Neofabraea illicii isolated from Illicium verum. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014000916 [Accessed July 5, 2015]. 【R3-01982】2015/07/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広西チワン族自治区においてトウシキミの葉から分離されたエンドファイトの一種を検討し、Neofabraea illiciiとして新種記載した。 本種はITS領域に基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、形態的にも近縁種とは子嚢、子嚢胞子、分生子などの形態で区別された。 本種は培養下でCryptosporiopsis属アナモルフを形成した。 中国広西チワン族自治区南寧市上林県 (新種) Neofabraea illicii Xiang Sun, Lin Wang & L.D. Guo 語源…トウシキミ属の 【よく似た種との区別】 Neofabraea alba 子嚢盤が無柄 分生子に隔壁を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトウシキミではなくコナラ属、トネリコ属など広範な植物を宿主とする 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく初め0でのちに3-5(-6) 本種と異なりCryptosporiopsis属ではなくPhlyctema属アナモルフを有する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が無色ではなく集まると帯灰色~淡い帯褐色 本種と異なり分生子が円筒形直線状ではなく円筒形~紡錘状ソーセージ形で弱く~強く屈曲する 本種と異なり小分生子を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofabraea eucalypti 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアに分布する 本種と異なりトウシキミではなくユーカリ属植物を宿主とする 本種と異なりエンドファイトではなく病原菌として知られている 本種と異なり子嚢盤が単生し時に群生するのではなく群生する 本種より子嚢盤の直径が大きい 本種と異なり子嚢盤が無柄ではなく無柄~短い柄を有する 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の両端が丸いかやあや尖るのではなく丸い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく0 本種と異なり子嚢胞子に油滴を有するかまたは有さないのではなく有する 本種と異なりアナモルフが知られていない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofabraea kienholzii 本種と異なりテレオモルフが知られていない 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が円筒形直線状ではなく長楕円形で時に屈曲する 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0で遅れて1-2 本種と異なり小分生子を形成する Neofabraea krawtzewii 子嚢盤が破出性 子嚢盤が無柄 分生子に隔壁を欠く 小分生子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく北米、ヨーロッパ北部、シベリア、日本に分布する 本種と異なりトウシキミではなくヤマナラシ属植物を宿主とする 本種と異なりエンドファイトではなく病原菌として知られている 子嚢盤が単生し時に群生するのではなく単生するか子座上に2-3(-4)つが生じる 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなくのちに淡黄色~褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく最大3 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が円筒形直線状ではなく円筒状紡錘形~ソーセージ形 本種と異なり分生子が無色ではなく無色で成熟すると褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofabraea malicorticis 子嚢盤が破出性 分生子が無色 分生子に隔壁を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくアジア~アメリカに広く分布する 本種と異なりトウシキミではなくリンゴおよびセイヨウナシを宿主とする 本種と異なりエンドファイトではなく病原菌として知られている 本種と異なり子嚢盤が単生または時に群生するのではなく単生する 本種と異なり子嚢盤が無柄ではなく無柄または短くがっしりとした柄を有する 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく1-3(-5) 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が直線状ではなく屈曲し稀に直線状 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0でのちに1-2 本種と異なり小分生子を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofabraea perennans 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子が無色 小分生子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくアジア~アメリカに広く分布する 本種と異なりトウシキミではなくリンゴおよびセイヨウナシを宿主とする 本種と異なりエンドファイトではなく病原菌として知られている 本種より子嚢盤の直径が大きい 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が円筒形直線状ではなく不規則形(ほとんどの場合楕円形)で稀に僅かに屈曲する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptosporiopsis caliginosa ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pezicula spp. 子嚢盤を有する 子嚢の形状が類似している 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく初め無色でのちに着色するか有色の油滴を生じる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dermea spp. 子嚢盤を有する 子嚢の形状が類似している 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく初め無色でのちに着色するか有色の油滴を生じる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される