(仮訳)脛骨形の縁シスチジアを有するEntoloma属の新種、Entoloma moliniophilum
Noordeloos, M., Walleyn, R. & Verbeken, N. 2002. A New Entoloma Species with Tibiiform Cheilocystidia, Entoloma Moliniophilum N.SP. Sterbeeckia. Available at: https://purews.inbo.be/ws/portalfiles/portal/18599597/a_new_entoloma.pdf [Accessed September 27, 2022] 【R3-09913】2022/9/27投稿

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3行まとめ

ベルギー、ウェスト=フランデレン州の草地で採集された菌を検討し、Entoloma moliniophilumとして新種記載した。
本種は子実体が小型、傘が灰褐色で条線を有し、襞が直生~垂生で脈状、柄が類白色で、縁シスチジアおよび柄シスチジアが明瞭、クランプを欠くことなどで特徴づけられた。
本種は子実体がヒダサカズキタケ型で傘表皮が分化する特徴から、暫定的にParaleptonia亜属に含められた。
Belgium, Wingene (prov. West-Vlaanderen), nature reserve ‘Gulke Putten’

(新種)

Entoloma moliniophilum Walleyn & Noordeloos
語源…Molinia属を好む
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma tenellum
シスチジアの形態が類似している
本種ほど襞が明瞭に垂生しない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが明瞭な脛骨形でない
本種ほど傘表皮が分化しない
本種と異なり傘表皮に色素結晶を含む
Entoloma favrei
本種ほど襞が明瞭に垂生しない
本種と異なり担子器基部にクランプを有する
本種と異なり傘表皮がよく分化しない
Entoloma insolitum
本種より傘が暗色であり半透明でない
本種と異なり柄が暗色
本種と異なり担子器基部にクランプを有する
本種と異なり側シスチジアを有する
本種と異なり縁シスチジアが明瞭な頭状でない
本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する