(仮訳)中国南部においてバナバから分離されたクリフォネクトリア科の新属
Chen, S-F. et al., 2017. A new genus of Cryphonectriaceae isolated from Lagerstroemia speciosa in southern China. Plant Pathology. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ppa.12723 [Accessed March 31, 2019] 【R3-06085】2019/3/31投稿

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3行まとめ

中国広東省および海南省においてバナバ(オオバナスルスベリ)に胴枯病を引き起こした菌を検討し、新属新種Chrysomorbus lagerstroemiaeとして記載した。
本種は無性世代のみが観察され、分生子果が橙色で球形~凸形で頸部を欠き、分生子形成細胞がフラスコ形または円筒形で先細りになり、分生子が無色卵形~紡錘状単細胞であることなどで特徴づけられた。
本種の病原力は接種試験で確かめられ、また本種がユーカリ属植物にも感染可能であることが示された。
中国広東省湛江市

(新種)

Chrysomorbus lagerstroemiae S. F. Chen & Q. L. Liu
語源…(属名)金色の病(子座組織の色と病原性から)/(種小名)サルスベリ属の
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【よく似た種との区別】
Amphilogia spp.
分生子果が橙色
分生子果に頸部を欠く
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果が球形~凸形ではなく円錐形
本種と異なり分生子が卵形~紡錘状ではなくソーセージ形~円筒形
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aurantiosacculus spp.
分生子果が橙色
分生子果がクッション形でない
分生子果に頸部を欠く
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が卵形~紡錘状ではなくS字状
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aurifilum spp.
分生子果が橙色
分生子果に頸部を欠く
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果が球形~凸形ではなく凸形
本種と異なり分生子果の開口部が黒色
本種と異なり分生子が卵形~紡錘状ではなく長楕円形
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Celoporthe eucalypti
中国に分布する
同じフトモモ目植物を宿主とする
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果が橙色ではなく黒色
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Celoporthe guangdongensis
中国に分布する
同じフトモモ目植物を宿主とする
本種と異なり分生子果が橙色ではなく黒色
Celoporthe syzygii
中国に分布する
同じフトモモ目植物を宿主とする
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果が橙色ではなく黒色
nrLSUおよび5.8S+BT1/2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysoporthe deuterocubensis
中国に分布する
同じフトモモ目植物を宿主とする
本種と異なり分生子果が橙色ではなく黒色
Corticimorbus sinomyrti
中国に分布する
同じフトモモ目植物を宿主とする
本種と異なり分生子果が橙色ではなく黒色