2018年11月27日 (仮訳)メキシコ東部、亜熱帯雲霧林に産した根状菌糸束を有するモリノカレバタケ属1新種、および鳥の巣材としての記録 César, E. et al., 2018. A new Gymnopus species with rhizomorphs and its record as nesting material by birds (Tyrannideae) in the subtropical cloud forest from eastern Mexico. MycoKeys. Available at: https://doi.org/10.3897/mycokeys.42.28894 [Accessed November 27, 2018] 【R3-05713】2018/11/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、ベラクルス州の雲霧林においてコナラ属植物の落枝に生じた菌を検討し、Gymnopus nidus-avisとして新種記載した。 本種は子実体が小型で、黒色ワイヤー状の根状菌糸束はオリーブハエトリ属の鳥により巣材として用いられていた。 また、M. brevipesをモリノカレバタケ属に移し、Gymnopus westiiとした。 Mexico, Veracruz, Municipality of Xalapa, Santuario del Bosque de Niebla, Instituto de Ecología A.C. (新種) Gymnopus nidus-avis César, Bandala & Montoya 語源…鳥の巣の 【よく似た種との区別】 Gymnopus glabrocystidiatus 傘のサイズの範囲が重なる 柄が糸状 傘表皮が結晶および樹枝状突起を伴う菌糸からなる 菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなく韓国などに分布する 本種と異なりコナラ属ではなくモミ属植物などを宿主とする 本種と異なり枝ではなく針葉などに発生する 本種より子実体の形状が細長い 本種より柄のサイズが大きい 本種と異なり根状菌糸束を欠く 本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形または洋梨形ではなく狭棍棒形~不規則な円筒形 本種と異なり傘表皮菌糸の末端要素が不規則な珊瑚状または箒状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus westii 同じコナラ属植物を宿主とする 枝に発生する 肉眼的形態が類似している(容易に混同されうる) 子実体が小型 根状菌糸束が長い 根状菌糸束が黒色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなく米国(アラスカ、プエルトリコ含む)、マルティニーク、トリニダードなどに分布する 本種と異なり傘が褐色または暗い帯赤褐色で中央部が僅かにより暗色 本種と異なり傘中央部に弱い中丘を有するのではなく扁平 本種より傘表面が顕著な条線状で溝線状のこともある 本種と異なり襞が淡褐色~帯褐灰色または淡い帯桃肉桂色 本種と異なり襞が上生ではなく直生する 本種と異なり柄がしばしば偏心生 本種より柄が短い 本種と異なり担子胞子が扁桃形 本種と異なり傘表皮菌糸が豊富な褐色色素結晶に覆われる 本種と異なり傘表皮菌糸の末端要素が短珊瑚状 本種と異なり傘実質菌糸が無色ではなく無色または淡い帯褐色 本種と異なり傘実質菌糸表面が平滑ではなく平滑または若干の結晶を伴う 本種と異なり傘実質菌糸が薄壁ではなく厚壁 本種と異なり傘実質菌糸が弱いデキストリノイドではなく非アミロイド 本種と異なり襞実質菌糸が無色ではなく無色または淡い帯褐色 本種と異なり襞実質菌糸表面が平滑ではなく平滑または若干の結晶を伴う 本種と異なり襞実質菌糸が薄壁ではなく厚壁 本種と異なり襞実質菌糸が非アミロイドまたは弱いデキストリノイドではなく非アミロイド 本種と異なり菌糸にクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Gymnopus westii (Murrill) César, Bandala & Montoya 旧名:Marasmius brevipes Berk. & Ravenel (基礎異名はMarasmius westii Murrill) 【よく似た種との区別】 Gymnopus nidus-avis 同じコナラ属植物を宿主とする 枝に発生する 肉眼的形態が類似している(容易に混同されうる) 子実体が小型 根状菌糸束が長い 根状菌糸束が黒色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国(アラスカ、プエルトリコ含む)、マルティニーク、トリニダードなどではなくメキシコに分布する 本種と異なり傘が褐色または暗い帯赤褐色で中央部が僅かにより暗色という特徴を欠く 本種と異なり傘中央部が扁平ではなく弱い中丘を有する 本種より傘表面が顕著な条線状で溝線状のこともあるという特徴を欠く 本種と異なり襞が淡褐色~帯褐灰色または淡い帯桃肉桂色でない 本種と異なり襞が直生ではなく上生する 本種と異なり柄がしばしば偏心生という特徴を欠く 本種より柄が長い 本種と異なり担子胞子が扁桃形でない 本種と異なり傘表皮菌糸が豊富な褐色色素結晶に覆われるという特徴を欠く 本種と異なり傘表皮菌糸の末端要素が短珊瑚状でない 本種と異なり傘実質菌糸が無色または淡い帯褐色ではなく無色 本種と異なり傘実質菌糸表面が平滑または若干の結晶を伴うのではなく平滑 本種と異なり傘実質菌糸が厚壁ではなく薄壁 本種と異なり傘実質菌糸が非アミロイドではなく弱いデキストリノイド 本種と異なり襞実質菌糸が無色または淡い帯褐色ではなく無色 本種と異なり襞実質菌糸表面が平滑または若干の結晶を伴うのではなく平滑 本種と異なり襞実質菌糸が厚壁ではなく薄壁 本種と異なり襞実質菌糸が非アミロイドではなく非アミロイドまたは弱いデキストリノイド 本種と異なり菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される