(仮訳)パナマ、フォルトゥナの雲霧林に産したキツネタケ属1新種
Popa, F. et al., 2016. A new Laccaria species from cloud forest of Fortuna, Panama. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1139-7 [Accessed January 22, 2019] 【R3-05882】2019/1/22投稿

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3行まとめ

パナマの雲霧林で採集された菌を検討し、Laccaria stellataとして新種記載した。
本種は子実体が微小で帯桃橙色、襞が非常に疎で、担子器が4胞子性、担子胞子が球形で比較的大きな小刺に覆われることなどで特徴づけられた。
分子系統解析によりstirps Ohiensisが多系統群であることを確かめたとともに、本種がL. murinaと最も近縁であることを示した。
Panama, Chiriquí province, Gualaca, Reserva Forestal Fortuna, Quebrada Honda A

(新種)

Laccaria stellata F. Popa & S.Y. Castillo
語源…星の(襞が薄い傘を通して星形に見えることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria lateritia
本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
Laccaria ohiensis
形態的に非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマではなく米国などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種ほど子実体が繊細でない
本種と異なり襞の間隔が非常に疎でない
本種と異なり襞が僅かに垂生するという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子が球形でない
本種と異なり側シスチジアが頭状でない
本種と異なり縁シスチジアが頭状でない
本種と異なり傘実質に束状の菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria pumila
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマではなく米国などに分布する
本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria striatula
本種と生態的に異なる
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なりシスチジアを欠く
Laccaria tortilis(ヒメキツネタケモドキ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマではなく米国、イギリスなどに分布する
本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria murina(ギンコタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマではなく日本などに分布する
本種と異なり子実体が帯桃橙色ではなく帯灰色
本種ほど担子胞子表面の小刺が顕著でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される