(仮訳)新種Microdochium poaeによって引き起こされる芝草の新しい葉枯病
Liang, J-M. et al., 2019. A new leaf blight disease of turfgrasses caused by Microdochium poae, sp. nov. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2019.1569417?journalCode=umyc20 [Accessed January 15, 2020] 【R3-06957】2020/1/15投稿

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3行まとめ

中国のゴルフ場において2種の芝草に生じた葉枯病を検討し、原因菌をMicrodochium poaeとして新種記載した。
接種試験により本種の病原性を確かめ、新病害を「ミクロドチウム葉枯病 (microdochium leaf blight)」と命名した。
本種はPoa pratensisよりもAgrostis stoloniferaに対してより強い病原性を示した。
中国北京市

(新種)

Microdochium poae J. Liang & L. Cai
語源…イチゴツナギ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Microdochium colombiense
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくコロンビアなどに分布する
本種と異なりイチゴツナギ属およびヌカボ属ではなくバショウ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞が単出芽型ではなく単出芽型と多出芽型の2型を有する
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく円筒形とアンプル形の2型を有する
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microdochium nivale
同じイネ科植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイギリス、ノルウェーなどに分布する
本種と異なりイチゴツナギ属およびヌカボ属ではなくコムギ属植物などを宿主とする
本種と病徴が異なる
本種より分生子が比較的長い
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく3(最大7)
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microdochium majus
同じイネ科植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくドイツ、ノルウェーなどに分布する
本種と異なりイチゴツナギ属およびヌカボ属ではなくコムギ属植物などを宿主とする
本種と病徴が異なる
本種より分生子が比較的長い
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく3(最大10)
ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される