(仮訳)ブラジル産の新種のレプラゴケ属地衣
Elix, JA., Spielmann, AA. & Øvstedal, DO., 2010. A new Lepraria from Brazil. Hoehnea. Available at: http://www.scielo.br/pdf/hoehnea/v37n1/v37n1a02 [Accessed January 20, 2015].
【R3-01484】2015/01/21投稿

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3行まとめ

ブラジル、ミナスジェライス州の山地の河畔林で採集された地衣を検討し、Lepraria brasiliensisとして新種記載した。
本種はユーカリ属樹木の幹に生じ、白色の薄い下生菌糸および微細な粉芽を形成し、裂片や髄層を欠いていた。
本種は地衣成分としてタムノール酸およびアトラノリンを含むことで特徴づけられ、タムノール酸を含む初の南米産レプラゴケ属地衣として報告された。
Brazil, Minas Gerais, Catas altas, Parque Natural do Caraça, trilha entre a Ponte do Bode e o campo de futebol

(新種)

Lepraria brasiliensis Elix, Spielmann & Øvstedal
語源…ブラジル産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria umbricola
地衣体が薄い
地衣体が灰緑色
微細な粉芽を有する
地衣成分としてタムノール酸およびデカルボキシタムノール酸を含む
本種より地衣体が通常厚い(ただし筆者はこの形質は信頼できないとしている)
本種と異なり標本が保管中に黄褐色になる傾向がある(ただし筆者はこの形質は信頼できないとしている)
Lepraria nylanderiana
地衣体が薄い
地衣体が灰緑色
微細な粉芽を有する
地衣成分としてタムノール酸、デカルボキシタムノール酸、アトラノリンを含む
本種と異なり”sublobe”を有する(ただし筆者の調査では明瞭でなかった)
本種と異なり下生菌糸が白色ではなく帯灰色(ただし筆者の調査では明瞭でなかった)
本種と異なり地衣成分としてロセリン酸を含む
Lepraria aurescens
地衣成分としてタムノール酸を含む
本種と異なりブラジルではなくタイに分布する
本種より粉芽のサイズが大きい
本種と異なり下生菌糸が白色ではなく褐色
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない
Lepraria pulchra
地衣成分としてタムノール酸を含む
本種と異なりブラジルではなくタイに分布する
本種と異なり地衣体に裂片を有する
本種と異なり地衣体に髄層を有する
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない