(仮訳)ロシア産のLeptographium属1新種
Jacobs, K. et al., 2000. A new Leptographium species from Russia. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208615178 [Accessed April 16, 2023] 【R3-10518】2023/4/16投稿

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3行まとめ

ロシアにおいてヒゲナガカミキリ属昆虫が形成したAbires sibiricaの坑道から見出された菌を検討し、Leptographium sibiricumとして新種記載した。
本種は生木の青変の原因となり、分生子柄が短く淡い帯オリーブ色で、分生子が小型の倒卵状~長楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は25°Cが生育適温であり、高濃度のシクロヘキシミドに耐性を有していた。
Russia, Krasnoyarsk Territory, Taseevo

(新種)

Leptographium sibiricum K. Jacobs & M.J. Wingf.
語源…シベリアの
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【よく似た種との区別】
Leptographium brachiatum
同じマツ科植物を宿主とする
分生子柄が短い
分生子柄が繊細である
分生子のサイズが類似している
分生子の形状が類似している
本種と異なりモミ属ではなくトウヒ属植物などから分離される
本種と異なり昆虫との関係が知られていない
本種と異なり分生子柄に側枝を欠くのではなく有する
本種と異なり分生子柄に仮根を欠くのではなく有する
Leptographium elegans
分生子柄が短い
分生子柄の一次分枝の数が類似している
分生子柄が繊細である
分生子柄に仮根を欠く
分生子のサイズが類似している
分生子の形状が類似している
本種と異なりモミ属ではなくヒノキ属植物などから分離される
本種と異なり昆虫との関係が知られていない
本種と異なりSporothrix属シンアナモルフを欠くのではなく有する
Leptographium antibioticum
同じマツ科植物を宿主とする
分生子柄が短い
分生子柄が繊細である
分生子の長さが等しい
分生子が倒卵状~長楕円形
本種と異なりロシアではなく北米などに分布する
本種と異なりモミ属ではなくマツ属およびトウヒ属植物などから分離される
本種と異なり昆虫との関係が知られていない
本種より分生子柄が僅かに長いことがある
本種と異なり分生子柄の一次分枝が2-3回ではなく最大5回である
Ophiostoma grandifoliae
分生子柄が短い
分生子柄が繊細である
分生子の形状が類似している
本種と異なり針葉樹以外から分離されている
本種と異なり昆虫との関係が知られていない
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり分生子柄に仮根を欠くのではなく有する
本種より分生子が長い
Ophiostoma leptographioides
分生子柄が短い
分生子柄が繊細である
分生子の形状が類似している
本種と異なり針葉樹以外から分離されている
本種と異なり昆虫との関係が知られていない
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり分生子柄に仮根を欠くのではなく有する
本種より分生子が長い