(仮訳)スイスにおいて衰退したヨーロッパアカマツの根から分離されたLeptographium属1新種
Marincowitz, S. et al., 2017. A new Leptographium species from the roots of declining Pinus sylvestris in Switzerland. Forest Pathology. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/efp.12346 [Accessed May 27, 2022] 【R3-09545】2022/5/27投稿

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3行まとめ

スイス、ヴァレー州のローヌ渓谷においてヨーロッパアカマツの着色した根から分離された菌を検討し、Leptographium rhodanenseとして新種記載した。
本種はGrosmannia serpensの無性世代に形態的に類似していたが、分子系統解析で独自の系統を形成した。
本種にはPCRで両方の交配型の存在が見出され、ヘテロタリックであることが示されたが、交配試験で有性世代は認められなかった。
Switzerland, canton Valais, Stalden

(新種)

Leptographium rhodanense Marinc., T.A. Duong, Z.W. de Beer & M.J. Wingf.
語源…ローヌ(川)産の
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【よく似た種との区別】
Grosmannia serpens
ヨーロッパに分布する
培養下で顕著な蛇のような菌糸を形成する
ACT+βT+CAL+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアにおける分布が知られている
ACT+βT+CAL+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される