(仮訳)2遺伝子の系統解析から推定された地衣化担子菌類の新系統:熱帯産のレピドストロマ科3種
Ertz, D. et al., 2008. A new lineage of lichenized basidiomycetes inferred from a two-gene phylogeny: The Lepidostromataceae with three species from the tropics. American Journal of Botany. Available at: https://bsapubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.3732/ajb.0800232 [Accessed April 16, 2019] 【R3-06134】2019/4/16投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

コスタリカおよびメキシコ産のLepidostroma calocerumおよびルワンダ産のMulticlavula属菌を対象とした分子系統解析を実施した。
ルワンダ産Multiclavula属2種をLepidostroma属に移した。
これら3種に対して新科レピドストロマ科を提唱し、本科の検索表を掲載した。

(新組み合わせ)

Lepidostroma akagerae (Eb. Fischer, Ertz, Killmann & Sérus.) Ertz, Eb. Fischer, Killmann, Sérus. & Lawrey
旧名:Multiclavula akagerae Eb. Fisch.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(新組み合わせ)

Lepidostroma rugaramae (Eb. Fischer, Ertz, Killmann & Sérus.) Ertz, Eb. Fischer, Killmann, Sérus. & Lawrey
旧名:Multiclavula rugaramae Eb. Fisch.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepidostroma calocerum
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より小鱗片の直径が小さい
本種と異なり小鱗片が円形ではなく腎臓形~深く裂ける
本種と異なり小鱗片縁部が少なくとも幼時膨大するという特徴を欠く
本種と異なり小鱗片が淡緑色~濃緑色ではなく暗緑色
本種と異なり小鱗片に斑点を欠く
本種と異なり髄層下部の藻類細胞層がピラミッド状の柱をなして上方に突出するという特徴を欠く
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される