(仮訳)台湾産の子実体が青色で子実層托が管孔状のクヌギタケ属1新種
Wei, C-L. & Kirschner, R. 2019. A new Mycena species with blue basidiomata and porioid hymenophore from Taiwan. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S134035401830113X [Accessed July 7, 2019] 【R3-06378】2019/7/6投稿

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3行まとめ

台湾において枯死したトウ属植物に生じた菌を検討し、Mycena indigoticaとして新種記載した。
本種は子実体全体が青色で、管孔を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではM. illuminansに最も近縁とみられ、本種はこのクレードにおいて管孔を有する初の種であった。
台湾新北市貢寮区打鉄寮

(新種)

Mycena indigotica C.L. Wei & R. Kirschner
語源…青藍色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Favolaschia spp.
子実層托が管孔状
本種より孔口の数が少ない
本種と異なり柄が中心生ではなくほとんどの場合側生する
本種と異なり傘実質が通常ゼラチン質である
本種と異なりグレオシスチジアを有することがある
本種と異なり菌糸がデキストリノイドではなく非アミロイド
Favolaschia calamicola
同じトウ属植物を宿主とする
子実層托が管孔状
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくジャワなどに分布する
本種と異なり幹ではなく葉鞘などに生じる
本種と異なり子実体が青色でない
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mycena interrupta
子実体が青色
本種と異なり台湾ではなく南半球のみに分布する
本種と異なり子実層托が管孔状ではなく明瞭な襞状
本種と異なり柄が帯青緑色
Mycena lazulina(コンルリキュウバンタケ)
子実体が群生する
子実体が小型
子実体に青色の部位を含む
本種と異なりヤシではなく針葉樹などに生じる
本種と異なり傘が青色ではなく純白色
本種と異なり子実層托が管孔状ではなく疎な襟帯状
本種と異なり柄の基部のみが青色である
Mycena cyanorhiza
同じヤシに生息することがある
子実体に青色の部位を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタケに発生することがある
本種と異なり子実層托が管孔状ではなく襞状
本種より柄のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mycena illuminans
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が管孔状でない
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される