(仮訳)Sclerotinia sclerotiorumの菌核に寄生する新規菌寄生菌、Aspergillus sp ASP-4
Hu, X. et al., 2013. A new mycoparasite, Aspergillus sp. ASP-4, parasitizes the sclerotia of Sclerotinia sclerotiorum. Crop Protection. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0261219413001932 [Accessed March 17, 2014].
【R3-00511】2014/03/17投稿

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3行まとめ

植物病原菌の菌核病菌 (Sclerotinia sclerotiorum) の菌核に寄生し、死滅させる能力を持つコウジカビ属菌の未記載種”ASP-4″を報告した。
本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析で、Nigri節のAspergillus aculeatusクレードに含まれ、本節として初の菌寄生菌として報告された。
3年にわたって研究室およびフィールド(アブラナ畑)で接種試験を行った結果、本種が菌核の発芽と病原菌の拡大を顕著に阻止する作用を持つことが示された。

※”ASP-4″はITS領域の塩基配列がAspergillus aculeatus、A uvarum、A. aculeatinus、 A. japonicus、A. indologenusなどと99-100%一致し、Aspergillus aculeatusクレードに含まれることは明らかであったが、このグループの分類は極めて難しく、同定には多相分類学的な解析を行う必要があるとされた。