(仮訳)中国においてAchnatherum inebriansと共生するNeotyphodium属1新種
Li, C-H. et al., 2004. A new Neotyphodium species symbiotic with drunken horse grass (Achnatherum inebrians) in China. Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/90/90-141.html [Accessed October 24, 2020] 【R3-07804】2020/10/24投稿

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3行まとめ

中国甘粛省においてAchnatherum inebriansから分離されたエンドファイトの一種を検討し、Neotyphodium gansuenseとして新種記載した。
本種は同属他種とは生長速度や分生子形成細胞、分生子のサイズなどが異なっていた。
本属菌の宿主、生長速度、培養性状、分生子形成細胞、分生子の形質をまとめた一覧表を掲載した。
中国甘粛省粛南ユグル族自治県

(新種)

Neotyphodium gansuense C.J. Li & Nan
語源…甘粛産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neotyphodium aotearoae
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが隆起する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくEchinopogon ovatusなどを宿主とする
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく黄褐色~褐色
Neotyphodium australiense
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが隆起する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくEchinopogon ovatusなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が類球形ではなく楕円形~三日月形
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく類白色~淡黄褐色
Neotyphodium chilense
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくDactylis glomerataなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が類球形ではなく長楕円形
本種よりコロニーの生長が速い
Neotyphodium chisosum
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくStipa eminensなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子が類球形ではなく倒卵形~楕円形
本種よりコロニーの生長が遅い
Neotyphodium coenophialum
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca arundinaceaなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が類球形ではなく錐形~鎌形
本種よりコロニーの生長が遅い
Neotyphodium huerfanum
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca arizonicaなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が類球形ではなく円筒形~三日月形
本種と異なりコロニーが白色ではなく白色~帯黄緑色、橙色
Neotyphodium lolii
同じイネ科植物を宿主とする
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくLolium perenneなどを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が類球形ではなく腎臓形~楕円形
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく僅かに類白色
Neotyphodium melicicola
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくMelica acemosaなどを宿主とする
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が類球形ではなく楕円形~三日月形
本種よりコロニーの生長が遅い
Neotyphodium occultans
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが隆起する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca multiflorumなどを宿主とする
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく類白色~黄褐色
Neotyphodium siegelii
同じイネ科植物を宿主とする
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca pretenseなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が類球形ではなく腎臓形~舟形
本種よりコロニーの生長が遅い
Neotyphodium starrii
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca subulataなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞が針状でない
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が類球形ではなく腎臓形、ソーセージ形
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく白色または僅かに黄褐色
Neotyphodium tembladerae
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca argentinaなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が類球形ではなく腎臓形、三日月形
本種よりコロニーの生長が遅い
Neotyphodium typhinum
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞に隔壁を有する
コロニーが白色
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくHolcus mollisなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が類球形ではなく紡錘形、三日月形
本種よりコロニーの生長が速い
Neotyphodium uncinatum
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
コロニーが隆起する
本種と異なりAchnatherum inebriansではなくFestuca pratensisなどを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞に隔壁を欠く
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が類球形ではなく鉤形
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なりコロニーが白色ではなく類白色~帯ばら黄褐色