(仮訳)南極新産の地衣:Peltigera castanea
Halıcı, MG., Osmanoğlu, OM. & Kahraman, M. 2020. A new record of lichenized fungus species for Antarctica: Peltigera castanea Goward, Goffinet & Miądl. Czech Polar Reports. Available at: https://journals.muni.cz/CPR/article/view/13679 [Accessed March 26, 2021] 【R3-08264】2021/3/26投稿

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3行まとめ

南極のジェイムズ・ロス島から南半球および南極における新産種としてPeltigera castaneaを報告した。
本種は海岸に非常に近い砂質段丘において土またはコケの上に発生していた。
本種は従来カナダ、エストニア、およびロシアから知られており、南極産の8番目のツメゴケ属地衣として報告された。

(南半球、南極新産種)

Peltigera castanea Goward, Goffinet & Miądl.
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【よく似た種との区別】
Peltigera ulcerata
同じPeltigera didactyla複合種に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南極における分布が知られていない
本種と異なり地衣体上面に光沢を有する
本種と異なり地衣体上面が密綿毛状でない
本種と異なり粉芽塊の形状がいくぶん細長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Peltigera lambinonii
同じPeltigera didactyla複合種に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南極における分布が知られていない
本種より偽根が密なマット状になる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Peltigera extenuata
同じPeltigera didactyla複合種に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南極における分布が知られていない
本種と異なり地衣成分として粉芽塊にジロホール酸誘導体を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Peltigera didactyla(フイリツメゴケ)
同じPeltigera didactyla複合種に含まれる
南極に分布する
形態的に類似している(子器なしでは識別困難な可能性がある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子器が稀ではなくしばしば形成される
本種と異なり偽根が散在する
本種と異なり偽根が密綿毛状でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される