2019年10月3日 (仮訳)ブラジル産の河川に生息するカラタチゴケ属地衣の新種、および新熱帯産の岩上生の種の検索表 Gumboski, EL. et al., 2018. A new riparian species of Ramalina (Ramalinaceae) from Brazil, with a key to neotropical saxicolous species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-riparian-species-of-ramalina-ramalinaceae-from-brazil-with-a-key-to-neotropical-saxicolous-species/D6C5AE417B5A0D54A16392E6F1A8842A [Accessed October 3, 2019] 【R3-06645】2019/10/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、リオグランデ・ド・スル州において高地の川底の岩に生じた地衣の一種を検討し、Ramalina fleigiaeとして新種記載した。 本種は地衣体が同一の基部から生じ、上半分が盛んに分枝し、偽盃点が不規則な楕円形~短い線形であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析で、形態および地衣成分が類似する種よりも生息地が類似する種により近縁であった。 Brazil, Rio Grande do Sul State, municipality of São José dos Ausentes, locality of ‘Cachoeirão dos Rodrigues’, on a rock in the middle of Silveira River (新種) Ramalina fleigiae Gumboski, Eliasaro & R. M. Silveira 語源…地衣学者のMariana Fleig博士に献名 【よく似た種との区別】 Ramalina laevigata ブラジルに分布する 河川に生息する 岩上生地衣である 地衣体の枝が中実 粉芽を欠く 地衣成分としてウスニン酸のみを産生する ITSおよびITS+IGSに基づく分子系統解析で近縁 本種より地衣体の枝の幅が広い 本種と異なり地衣体が上半分で密に分枝するのではなく中程度に分枝する 本種と異なり地衣体の枝が不規則な扁平状~類円筒形ではなく扁平~管状 本種と軟骨状組織のパターンが異なる ITSおよびITS+IGSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramalina exiguella ブラジルに分布する 地衣体の枝の形状が類似している 髄層に酸の地衣成分を欠く 地衣成分が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり河川ではなく海岸のみに分布する 本種と異なり岩上生ではなく樹上生および岩上生である 本種と異なり地衣体上半分が密に分枝するという特徴を欠く 本種と異なり地衣体の枝断面が角形 本種と異なり偽盃点が不規則な楕円形~短い線形ではなく線形~長い線形 本種と異なり顕著な皮層を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramalina gracilis ブラジルに分布する 地衣体の枝の形状が類似している 髄層に酸の地衣成分を欠く 地衣成分が類似している ITSおよびITS+IGSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり河川ではなく海岸のみに分布する 本種と異なり岩上生ではなく樹上生および岩上生である 本種と異なり地衣体の枝断面が角形 本種と異なり偽盃点が不規則な楕円形~短い線形ではなく線形~長い線形 本種と異なり顕著な皮層を欠く ITSおよびITS+IGSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramalina osorioi 新熱帯に分布する 岩上生地衣である 地衣体の形状が類似している 地衣体の枝が中実 粉芽を欠く 本種と異なり地衣体がが上半分で密に分枝するのではなく中程度に分枝する 本種と異なり地衣体の枝断面が明瞭に扁平 本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含む Ramalina siliquosa(ハマカラタチゴケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリスにおける分布が知られている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramalina azorica 岩上生地衣である 形態的に類似している 本種と異なりブラジルではなくアゾレス諸島に分布する 本種と異なり地衣体が上半分で密に分枝するのではなく少数の鹿角状の分枝または先端にかけて円筒形になる密な分枝を有する 本種と異なり偽盃点が不規則な楕円形~短い線形ではなく線形 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸および未知の色素を有する Ramalina wirthii 岩上生地衣である 形態的に類似している 本種と異なりブラジルではなくアゾレス諸島に分布する 本種と異なり地衣体の枝断面がほとんどの場合扁平で部分的に不規則な円形になることもある 本種と異なり地衣成分としてサラジン酸およびプロトセトラル酸を含む