(仮訳)中国においてオタカラコウに発生したColeosporium属さび菌の1新種
You, C-J. et al., 2010. A new rust species of Coleosporium on Ligularia fischeri from China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000111/00000001/art00032 [Accessed June 19, 2022] 【R3-09613】2022/6/19投稿

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3行まとめ

中国の内モンゴル自治区などでオタカラコウに生じたさび菌の一種を検討し、Coleosporium zhuangiiとして新種記載した。
担子胞子、夏胞子、および冬胞子世代が見出され、光学顕微鏡およびSEMによる形態学的検討を実施した。
本種は既知のColeosporium属菌とは夏胞子の形態や冬胞子堆における冬胞子の配列が異なっていた。
中国内モンゴル自治区ヒンガン盟アルシャン市白狼鎮

(新種)

Coleosporium zhuangii C.M. Tian & C.J. You
語源…採集者の庄文穎博士に献名
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【よく似た種との区別】
Coleosporium ligulariae
アジアに分布する
同じメタカラコウ属植物を宿主とする
本種と異なり中国ではなくシベリアなどに分布する
本種と異なりオタカラコウではなくLigularia sibiricaなどを宿主とする
本種より夏胞子のサイズが小さい
本種と異なり夏胞子が長楕円形でない
本種より夏胞子の装飾の丈が高い
本種より夏胞子の装飾の幅が狭い
本種と異なり夏胞子の装飾が密な小疣状ではなく平滑または網目状斑点である
本種と異なり冬胞子が冬胞子堆において単一の層をなすのではなくしばしば2層またはそれ以上の層をなす
Coleosporium saussureae
アジアに分布する
同じキク科植物を宿主とする
本種と異なり中国ではなくネパール、日本などに分布する
本種と異なりメタカラコウ属ではなくトウヒレン属植物などを宿主とする
Coleosporium campanulae
夏胞子の装飾が釘状の小疣状である
本種と異なりメタカラコウ属ではなくツリガネニンジン属およびホタルブクロ属植物などを宿主とする
本種より夏胞子のサイズが小さい
本種より夏胞子の小疣の100平方μmあたりの数が多い
本種と異なり冬胞子基部に細長い不稔細胞を有する