(仮訳)オーストラリア南部産の岩上生フタゴイボゴケ属地衣の新種
Kantvilas, G. & van den Boom, PPG., 2013. A new saxicolous species of Catillaria (lichenised Ascomycetes: Catillariaceae) from southern Australia. Journal of the Adelaide Botanic Garden. Available at: http://www.jstor.org/stable/23874397 [Accessed May 11, 2015].
【R3-01816】2015/05/12投稿

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3行まとめ

オーストラリア南部において海岸の岩に発生した地衣を検討し、Catillaria austrolittoralisとして新種記載した。
本種はレキデア型の子器や子嚢、子嚢胞子、側糸の形態においてフタゴイボゴケ属地衣の概念に合致した。
本種は地衣成分としてアルゴプシンまたはパンナリンを含み、これらの成分はフタゴイボゴケ属地衣において初めて検出された。
South Australia, Kangaroo Island, Stokes Bay, at beach NE of Stokes Bay Landing

(新種)

Catillaria austrolittoralis Kantvilas & van den Boom
語源…南の海岸の
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【よく似た種との区別】
Catillaria chalybeia
生息環境が同一
地衣体が暗色
地衣体が小区画状
子器の形態が類似している
本種と異なりオーストラリアではなく主に北半球に分布する
本種と異なり子実上層が暗褐色ではなく典型的には青緑色の色素を含む
本種と異なり子実下層が無色~淡黄色ではなく暗褐色
本種と異なり地衣成分を含まない
Catillaria subviridis
潮上帯に生息する
形態的に一見類似している
本種より子器のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分を含まない
Amandinea devilliersiana
同所的に発生することがある
同時に発生することがある
肉眼的形態が一見非常に類似している
子嚢胞子の隔壁数が1
本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む