(仮訳)中国南部産のAureoboletus属1新種および1新組み合わせ
Zeng, N-K., Zhang, M. & Liang, Z-Q. 2015. A new species and a new combination in the genus Aureoboletus (Boletales, Boletaceae) from southern China. Phytotaxa. Available at: http://dx.doi.org/10.11646/phytotaxa.222.2.5 [Accessed August 10, 2018].
【R3-05389】2018/8/11投稿

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3行まとめ

中国海南省の森林で採集された菌を検討し、Auroboletus clavatusとして新種記載した。
本種は子実体が大型で傘に僅かに粘性を有し、担子胞子が類球形で、傘表皮が棍棒形の菌糸からなることなどで特徴づけられた。
また、Boletellus longicollisAuroboletus属に移した。
中国海南省瓊中リー族ミャオ族自治県黎母山自然保護区

(新種)

Aureoboletus clavatus N.K. Zeng & Ming Zhang
語源…棍棒形の(傘表皮を構成する菌糸の形状から)
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【よく似た種との区別】
Tylopilus primulinus
傘表皮の菌糸が束をなす
傘表皮の菌糸が棍棒形
本種と異なり中国ではなくマレーシアなどに分布する
本種と異なり子実層托が傷つくと赤色またはワイン色を帯びる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアの内容物が黄色でない
Tylopilus olivaceirubens
本種と異なり中国ではなくマレーシアなどに分布する
本種と異なり孔口が傷つくと帯赤色または帯赤汚ワイン色に変色する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが類棍棒形、棍棒形または棍棒状便腹形で時に叉状なのではなく紡錘形
本種と異なり縁シスチジアの内容物が黄色でない
本種と異なり側シスチジアの内容物が無色ではなく暗褐色
本種と異なり傘表皮が棍棒形ではなく直立する円筒形の菌糸からなる
Tylopilus balloui(キニガイグチ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり中国ではなく北米などに分布する
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なりシスチジアが類棍棒形、棍棒形または棍棒状便腹形(縁)、あるいは紡錘形または類紡錘形(側)ではなく便腹状紡錘形
本種と異なりシスチジアの内容物が無色(側)または黄色(縁)ではなく暗黄金色
本種と異なり傘表皮が僅かに錯綜する毛状被ではなく平行菌糸被

(新組み合わせ)

Aureoboletus longicollis (Cesati) N.K. Zeng & Ming Zhang
旧名:Boletellus longicollis (Ces.) Pegler & T.W.K. Young
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【よく似た種との区別】
Aureoboletus thibetanus
nrLSU+tef1-a+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+tef1-a+rpb1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される