2018年10月6日 （仮訳）インド産Parasola属の1新種および1新産種 Ganga, KGG. & Manimohan, P., 2018. A new species and a new record of Parasola from Kerala State, India. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.369.4.3 [Accessed October 6, 2018]. 【R3-05556】2018/10/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド、ケララ州の森林においてゾウの糞に生じた菌を検討し、Parasola parvulaとして新種記載した。 本種は子実体が小型で傘が中央から縁部に向かって紫褐色～帯灰赤色～褐色であり、柄が淡い帯紫褐色、担子胞子がレモン形または六角形であることなどで特徴づけられた。 また、同じくゾウの糞に発生したP. lilatinctaをインド新産種として報告した。 India, Kerala State, Thrissur District, Chimmini Forest （新種） Parasola parvula K. G. G. Ganga & Manim. 語源…小さな（子実体のサイズから） 【よく似た種との区別】 Parasola kuehneri 傘が帯赤褐色 担子胞子のサイズがほぼ同一 縁シスチジアが様々な形状をとる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくオランダ、イギリス、ドイツなどに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘縁部に淡褐色～帯赤褐色の帯を有するという特徴を欠く 本種より襞の枚数が多い 本種より襞の間隔が密 本種と異なり担子胞子がレモン形ではなく心形、偏菱形、僧帽形またはややレモン形 本種より側シスチジアのサイズが大きい 本種より縁シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola glabra ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくパキスタンなどに分布する 本種と異なり傘中央部が紫褐色ではなく帯赤橙色 本種と異なり傘縁部が褐色ではなく帯灰色 本種と異なり襞の間隔がかなり密 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の頂部が丸い 本種より側シスチジアのサイズが大きい 本種より縁シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola lilatincta インドに分布する 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子の形状がやや類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダ、ドイツ、イギリス、ハンガリー、パキスタンなどにおける分布が知られている 本種と傘の色が異なる 本種と襞の枚数が異なる 本種と側シスチジアの形状が異なる 本種と縁シスチジアの形状が異なる 本種と異なり細胞に屈折性の小粒を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola cuniculorum 糞生菌である 子実体が小型 柄の基部表面がやや粉状～羊毛状 本種と異なりインドではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり傘が中央から縁部に向かって紫褐色～帯灰赤色～褐色ではなく黄褐橙色で速やかに淡肉桂色または黄褐色に退色する 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり担子胞子がレモン形ではなく心形、角丸三角形または球形 Parasola misera（マグソヒメヒガサヒトヨタケ） 糞生菌である 子実体が小型 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくハンガリー、ノルウェーなどに分布する 本種と異なり傘が中央から縁部に向かって紫褐色～帯灰赤色～褐色ではなく橙褐色～帯灰褐色でのちに灰褐色で中央部が帯褐色透明 本種と異なり側シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （インド新産種） Parasola lilatincta (Bender & Uljé) Redhead, Vilgalys & Hopple 【よく似た種との区別】 Parasola parvula インドに分布する 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子の形状がやや類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダ、ドイツ、イギリス、ハンガリー、パキスタンなどにおける分布が知られている 本種と傘の色が異なる 本種と襞の枚数が異なる 本種と側シスチジアの形状が異なる 本種と縁シスチジアの形状が異なる 本種と異なり細胞に屈折性の小粒を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される