(仮訳)爪真菌症の病原としての新種Aspergillus persii
Zotti, M., 2010. A new species, Aspergillus persii, as an agent of onychomycosis. Medical Mycology …. Available at: http://mmy.oxfordjournals.org/content/48/4/656.short [Accessed April 9, 2014].
【R3-00589】2014/04/09投稿

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3行まとめ

皮膚糸状菌ではないAspergillus persiiを原因菌とする爪真菌症を初めて報告した。
イタリアにおいて1999年に61歳女性が感染した症例と、2006年に56歳男性が感染した症例を報告した。
抗真菌薬感受性試験で、両菌株はイトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、テルビナフィンに感受性を持つことが示された。

(編集注)タイトルに”new species”とあるが、本論文は新種記載論文ではない。

(その他掲載種)

Aspergillus persii A.M. Corte & Zotti
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspergillus terreus
爪真菌症の病原菌として知られている
分生子が平滑
本種と異なり分生子頭が放射状~緩い円柱状ではなく密な円柱状
本種より分生子のサイズが小さい
サブロー培地でのコロニーの色が本種と異なり淡黄色~パステルイエローではなく帯褐橙色~キャメル色
Aspergillus flavus
爪真菌症の病原菌として知られている
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が平滑ではなく平滑~微細な粗面
サブロー培地でのコロニーの色が本種と異なり淡黄色~パステルイエローではなくオリーブ黄色~オリーブ緑色
Aspergillus sclerotiorum
同じCircumdati節に含まれる
爪真菌症の病原菌として知られている
形態的に非常に類似しており、区別が難しい
本種と異なりCz培地での生長が乏しくない
本種と異なりCYA37°Cで良好に生育し、盛んに胞子形成する特徴を欠く
分子系統解析により区別できる