2018年3月21日 (仮訳)形態およびDNA配列データに基づく中国北部産ツメゴケ属地衣の1新種 Han, L-F., Zheng, T-X. & Guo, S-Y., 2015. A new species in the lichen genus Peltigera from northern China based on morphology and DNA sequence data. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/10.1639/0007-2745-118.1.046 [Accessed March 21, 2018]. 【R3-04959】2018/3/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国河北省の森林で採集された地衣の一種を検討し、Peltigera isidiophoraとして新種記載した。 本種はP. caninaグループの他の種とは葉央に裂芽を生じること、仮根の形態、地衣成分などで区別された。 ITS領域の塩基配列およびそれに基づく分子系統解析でも近縁種との顕著な差異が示された。 中国河北省張家口市小五台山自然保护区 (新種) Peltigera isidiophora L. F. Han & S. Y. Guo 語源…裂芽を有する 【よく似た種との区別】 Peltigera continentalis 同じPeltigena canicaグループに含まれる 中国に分布する 生息環境が湿性 地衣体上面が綿毛状 地衣体上面の脈が顕著 子器に粉霜を欠く 粉芽を欠く 裂芽を葉央または葉縁に有する 仮根の位置が離散状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器盤の色が赤褐色ではなく褐色 本種と異なり子器盤の形状が上向きに折り畳まれるのではなく扁平または上向きに折り畳まれる 本種と異なり裂芽が小粒状~フィリディアではなく珊瑚状~小鱗片状 本種と異なり仮根の形状が単純形ではなく繊維状 本種と異なり皮層上部が”scabrosity”を有するのではなく”scabrosity”を欠く 本種と異なり地衣成分を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Peltigera evansiana 同じPeltigena canicaグループに含まれる 中国に分布する 生息環境が湿性 地衣体上面が綿毛状 地衣体上面の脈が顕著 粉芽を欠く 仮根の位置が離散状 皮層上部が”scabrosity”を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米における分布が知られている 本種と異なり子器盤の色が赤褐色ではなく淡褐色または褐色 本種と異なり子器盤の形状が上向きに折り畳まれるのではなく下向きに折り畳まれる 本種と異なり子器の粉霜を有する 本種と異なり裂芽が小粒状~フィリディアではなく円筒形~鱗片形 本種と異なり仮根の形状が単純形ではなく単純形または繊維状 本種と異なり地衣成分を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Peltigera lepidophora(ハナビラツメゴケ) 同じPeltigena canicaグループに含まれる 中国に分布する 地衣体上面が綿毛状 子器に粉霜を欠く 皮層上部が”scabrosity”を有する 粉芽を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく汎世界的に分布する 本種と異なり生息環境が湿性ではなく乾性 本種と異なり子器盤の色が赤褐色ではなく褐色 本種と異なり子器盤の形状が上向きに折り畳まれるのではなく下向きに折り畳まれる 本種と異なり地衣体上面の脈が顕著でない 裂芽を葉央または葉縁ではなく葉央に有する 本種と異なり裂芽が小粒状~フィリディアではなく盾状 本種と異なり仮根の位置が離散状ではなく離散状または密集する 本種と異なり仮根の形状が単純形ではなく単純形または繊維状 本種と異なり地衣成分を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Peltigera neocanina 生息環境が湿性 子器に粉霜を欠く 仮根の位置が離散状 本種と異なり中国ではなく北米に分布する 本種と異なり子器盤の色が赤褐色ではなく褐色 本種と異なり子器盤の形状が上向きに折り畳まれるのではなく下向きに折り畳まれる 本種と異なり地衣体上面の脈が顕著でない 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり仮根の形状が単純形ではなく繊維状 本種と異なり皮層上部が”scabrosity”を有するのではなく”scabrosity”を欠く 本種と異なり地衣成分を欠く