2017年12月31日 (仮訳)ウズベキスタンのビャクシン林に産したAntrodia属1新種 Yuan, Y. et al., 2017. A new species of Antrodia (Basidiomycota, Polyporales) from juniper forest of Uzbekistan. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.303.1.3 [Accessed December 30, 2017]. 【R3-04715】2017/12/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウズベキスタン、ジザフ州のビャクシン林で採集された褐色腐朽菌の一種を検討し、Antrodia uzbekistanicaとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、孔口が大型、担子胞子が無色円筒形薄壁、2菌糸型で生殖菌糸にクランプを有し、厚壁胞子がシアノフィリックであることなどで特徴づけられた。 本種はITS+nrLSUに基づく分子系統解析でAntrodia属クレードにおいて独自の系統を形成した。 Uzbekistan, Jizzakh Region, Zomin National Park (新種) Antrodia uzbekistanica Yuan Yuan, Yu. Sh. Gafforov & F. Wu 語源…ウズベキスタンの 【よく似た種との区別】 Antrodia sinuosa(ワタグサレキン) 裸子植物を宿主とする 立方状褐色腐朽を引き起こす 子実体が一年生 子実体が背着生 孔口が大型 本種と異なりウズベキスタンではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なりJuniperus seravschanicaではなくほとんどの場合マツ科植物などを宿主とする 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり厚壁胞子を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia pseudosinuosa 孔口が大型 本種と異なりJuniperus seravschanicaではなく被子植物を宿主とする 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなくソーセージ形 Antrodia hingganensis 孔口が大型 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなくソーセージ形 Antrodia juniperina 同じビャクシン属植物を宿主とする ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりウズベキスタンではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種と異なり子実体が材質で硬い 本種と異なり子実体が背着生ではなく半背着生 本種と異なり孔口が不規則形またはホウロクタケ型~迷路状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく狭楕円形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia ferox 同じビャクシン属植物を宿主とする 本種と異なりウズベキスタンではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり厚壁胞子を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される