(仮訳)ノルウェー、ヴァーレル諸島産のBoubovia属1新種
Brummelen, JV. & Kristiansen, R. 1999. A new species of Boubovia (Pezizales) from the Hvaler Archipelago in Norway. Persoonia. Available at: http://www.repository.naturalis.nl/document/570057 [Accessed November 13, 2022] 【R3-10055】2022/11/13投稿

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3行まとめ

ノルウェー、ヴァーレル諸島においてミミズの糞が混ざった湿った土壌に発生した盤菌の一種を検討し、Boubovia vermiphilaとして新種記載した。
本種は子嚢盤が微細であり、子嚢胞子が楕円形で大小の疣状装飾を有し、側糸が糸状で疎らに分枝することなどで特徴づけられた。
Pulvinula属とBoubovia属の関係について記述した。
Norway, Østfold county, Hvaler comm., Kirkøy, near Putten

(新種)

Boubovia vermiphila Brumm. & R. Kristiansen
語源…蠕虫を好む
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Chalazion sociabile
同所的に分布する(ノルウェー)
しばしば同時に発生する
肉眼的形態が類似している(野外では識別困難)
子嚢盤が微小である
本種と異なり子嚢盤が黄色を帯びず白色~帯灰色
本種と異なり子嚢が広棍棒形
本種と異なり子嚢に巨大な弁を有する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり側糸がかなり幅広い
本種と異なり側糸が直線状で末端が太まる
本種と異なり外被層が若干しか発達しない
Chalazion erinaceus
糞生菌である
本種より子嚢盤のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢盤が白色~汚白色
本種と異なり子嚢盤が類円形~クッション形
本種より子嚢のサイズが小さい
本種と異なり子嚢が広棍棒形
本種と子嚢の弁のサイズが異なる
本種と異なり側糸が屈曲せず末端付近で僅かに太まる
本種と異なり外被層が非常に限られる
本種と異なり外被層細胞がメチレンブルーで容易に染色される
Boubovia luteola
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種と異なり子嚢盤がクッション形でない
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種ほど子嚢盤の装飾が豊富でない
本種と異なり子嚢胞子に大型の”polar caps”を伴うという特徴を欠く
Octospora spaniosa
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢胞子の装飾が非常に微細な網目状である
Pulvinula spp.
子実体の発達様式が”eugymnohymenial”である
子嚢盤がクッション形
子嚢の基部が”pleurorhynchous bifurcate”である
側糸が非常に幅狭い
側糸の末端が顕著に屈曲する
皮層の構造が同一である
髄層の構造が同一である
黄色のカロテノイド色素を含む
本種と異なり子嚢胞子が楕円形でない
本種と異なり子嚢胞子に明瞭に装飾を有するという特徴を欠く