(仮訳)中国雲南省の亜高山帯森林に産したアンズタケ属新種
Shao, S-C. et al., 2016. A new species of Cantharellus (Cantharellales, Basidiomycota, Fungi) from subalpine forest in Yunnan, China. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.252.4.3/0 [Accessed May 28, 2016].
【R3-02965】2016/05/28投稿

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3行まとめ

中国雲南省の亜高山帯で採集された菌を検討し、Cantharellus versicolorとして新種記載した。
本種は子実体が極めて肉質で、傷つくと灰色に変色し、傘に黒色の綿毛状~繊維状鱗片を伴うことなどで特徴づけられた。
EF1-αに基づく分子系統解析では、本種はCantharellus亜属に対応するクレードに含まれた。
中国雲南省デチェン・チベット族自治州シャングリラ市

(新種)

Cantharellus versicolor S. C. Shao & P. G. Liu
語源…色が変わる(子実体が傷つくと灰色に変色する性質から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cantharellus ianthinus
傘に帯褐色の鱗片を伴う
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり子実体が極めて肉質という特徴を欠く
本種と異なり子実体が傷つくと灰色に変色するという特徴を欠く
本種と異なり子実体が紫色を帯びない
本種より担子器がずっと短い
本種より担子胞子の幅がやや狭い
Cantharellus lilacinus
傘に帯褐色の鱗片を伴う
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり子実体が極めて肉質という特徴を欠く
本種と異なり子実体が傷つくと灰色に変色するという特徴を欠く
本種と異なり子実体が紫色を帯びない
本種より担子器がずっと短い
本種より担子胞子の幅がやや狭い
Cantharellus phasmatis
EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1[Cantharellus亜属]に含まれる)
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus tenuithrix
EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1[Cantharellus亜属]に含まれる)
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus cibarius(アンズタケ)
EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1[Cantharellus亜属]に含まれる)
本種と異なり中国ではなくフランス、スロバキアなどに分布する
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus quercophilus
EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1[Cantharellus亜属]に含まれる)
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cantharellus altipes
EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1[Cantharellus亜属]に含まれる)
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される