(仮訳)記念碑の表面に見出されたCapnobotryella属1新種
Sert, H., Sümbül, H. & Sterflinger, K. 2007. A new species of Capnobotryella from monument surfaces. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756207001529 [Accessed October 9, 2019] 【R3-06663】2019/10/9投稿

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3行まとめ

トルコにおいて歴史的な大理石の石碑に生じた菌の一種を検討し、Capnobotryella antalyensisとして新種記載した。
本種はMEA培地およびCzA培地で生育し、分生子が淡褐色~暗褐色で洋梨形または腎臓形、ほとんどの場合中央部に隔壁を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析の結果からCapnobotryella属に含まれることが示されたが、同属の基準種とは形態的に異なっていた。
Turkey, Antalya, child’s grave in the Side Museum

(新種)

Capnobotryella antalyensis Sert & Sterflinger
語源…アンタルヤ産の
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【よく似た種との区別】
Capnobotryella renispora
分生子の中央に隔壁を有する
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなく日本などに分布する
本種と異なり岩上ではなくモミの枝などに生じる
本種と異なり地衣や緑藻との関連が知られている
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が腎臓形または洋梨形ではなく腎臓形
本種と異なり分生子の中央に時に隔壁を持たないという特徴を欠く
本種と異なり菌糸が類球形および円筒形ではなく類球形の細胞からなる
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される