(仮訳)インド、西ガーツの生物多様性ホットスポットに産したCryptothecia属新種
Singh, P. 2019. A new species of Cryptothecia (Arthoniales, Arthoniaceae) from the Western Ghats biodiversity hotspot, India. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.409.2.6 [Accessed August 3, 2019] 【R3-06459】2019/8/3投稿

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3行まとめ

インド、マハーラーシュトラの西ガーツ山脈で採集された樹皮生痂状地衣の一種を検討し、Cryptothecia panchganiensisとして新種記載した。
本種は地衣体が疣状で子器が顕著に隆起し、子嚢胞子が石垣状で、地衣成分としてバルバチン酸およびゼオリン類を含むことなどで特徴づけられた。
本種と子嚢胞子の形質や地衣成分などが共通する同属他種との相違点などを記述した。
India, Maharashtra, Satara district, Panchgani, on way to Table land

(新種)

Cryptothecia panchganiensis Pushpi Singh
語源…パンチガニ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptothecia awasthii
インドに分布する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸およびジロホール酸を含む
本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸およびゼオリンを含まない
Cryptothecia macrocarpa
インドに分布する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸およびゼオリンを含まない
Cryptothecia aleurina
子嚢胞子の形質が類似している
地衣成分としてバルバチン酸を含む
本種と異なり子器が不明瞭
本種と異なり未知の地衣成分を含む
Cryptothecia austrocoreana
子嚢胞子の形質が類似している
地衣成分としてバルバチン酸を含む
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびクロロアトラノリンを含む
Cryptothecia fuscopunctata
子嚢胞子の形質が類似している
地衣成分としてバルバチン酸を含む
本種と形態的に異なる
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む
Cryptothecia lunulata
子嚢胞子の形質が類似している
地衣成分としてバルバチン酸を含む
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Cryptothecia albomaculata
子嚢胞子の形質が類似している
本種と異なり地衣体が”endophloeodal”である
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり未知の地衣成分を含む
Cryptothecia subtecta
子嚢胞子の形質が類似している
本種と異なり地衣体が”endophloeodal”である
本種と異なり地衣体表面が平滑
本種と異なり子器が不明瞭
本種と異なり地衣成分を欠く
Cryptothecia stockeri
子嚢胞子の形質が類似している
本種と異なりインドではなくセイシェルなどに分布する
本種と異なり地衣体表面が平滑
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含む