(仮訳)インド産のチャダイゴケ属1新種
Das, K. et al., 2016. A new species of Cyathus (Agaricaceae) from India. Turkish Journal of Botany. … Available at: https://www.researchgate.net/profile/Kanad_Das3/publication/274456848_A_new_species_of_Cyathus_Agaricaceae_from_India/links/56698f6f08ae1a797e37597d.pdf [Accessed January 5, 2016].
【R3-02535】2016/01/05投稿

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3行まとめ

インド、西ベンガル州においてタケの細根に発生した菌を検討し、Cyathus thindiiとして新種記載した。
本種は外皮外面が褐色、内面が淡色の扇畳み状であり、無柄で白色の菌糸体上に生じることなどで特徴づけられた。
インド産チャダイゴケ属15種の予備的検索表を掲載した。
India, West Bengal, Howrah, Acharya Jagadish Chandra Bose Indian Botanic Garden

(新種)

Cyathus thindii K. Das, Hembrom, A. Parihar & R.L. Zhao
語源…インドの菌類相を研究したKartar Singh Thind教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cyathus montagnei
インドに分布する
外皮の両面が扇畳み状
担子胞子が長楕円形
本種と異なり外皮外面が橙褐色ではなく褐色
本種と異なり外皮内面が鉛色ではなく鈍灰色(銀色)
本種と異なり”mycelial pad”が白色でのちに黄色、次いで褐色になるのではなく暗褐色
本種と異なり小塊粒が帯緑灰色~褐色で金属光沢を有するのではなく暗褐色~黒色
本種と異なり小塊粒が両凸形~レンズ形ではなくレンズ形
本種より担子胞子のサイズが大きい
Cyathus limbatus
インドに分布する
子実体のサイズの範囲が重なる
外皮外面が褐色、赤褐色、暗褐色
外皮内面が淡色
外皮の両面が扇畳み状
外被膜 (tunica) を欠く
担子胞子が長楕円形
下皮層の菌糸が厚壁
下皮層の菌糸のルーメンが幅狭い
本種と異なり外皮外面が橙褐色ではなく褐色
本種と異なり外皮内面が鉛色ではなく灰色
本種と異なり子実体の口の部分がフレア状ではなく直立し内側に巻く
本種と異なり”mycelial pad”が白色でのちに黄色、次いで褐色になるのではなく帯赤褐色
本種より小塊粒のサイズが小さい
本種と異なり小塊粒が帯緑灰色~褐色で金属光沢を有するのではなく暗褐色~黒色
本種と異なり小塊粒が両凸形~レンズ形ではなく円形~レンズ形
本種より子実層の丈が高い
本種より担子胞子のサイズが大きい
Cyathus renweii
子実体のサイズの範囲が重なる
外皮の両面が扇畳み状
担子胞子が長楕円形
本種と異なり外皮外面が橙褐色ではなく帯褐色
本種と異なり外皮内面が鉛色ではなく灰色
本種と異なり子実体の基部に”mycelial pad”を欠く
本種と異なり外被膜 (tunica) を有する
本種と異なり小塊粒が帯緑灰色~褐色で金属光沢を有するのではなく帯灰色
本種と異なり小塊粒が両凸形~レンズ形ではなく円形
本種より担子胞子のサイズが大きい
Cyathus striatus(スジチャダイゴケ)
外皮が扇畳み状
担子胞子が長楕円形
本種より子実体がずっと暗色である
本種と異なり外皮外面が長い毛羽立った毛に覆われる
本種と異なり子実体の基部に”mycelial pad”を欠く
Cyathus poeppigii(イリオモテチャダイゴケ)
インドに分布する
外皮の両面が扇畳み状
外被膜 (tunica) を欠く
小塊粒のサイズの範囲が重なる
担子胞子が長楕円形
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり外皮外面が橙褐色ではなく帯黄褐色
本種と異なり外皮内面が鉛色ではなくオリーブ灰色~帯褐灰色
本種と異なり”mycelial pad”が白色でのちに黄色、次いで褐色になるのではなく淡褐色
本種と異なり小塊粒が帯緑灰色~褐色で金属光沢を有するのではなく暗褐色~黒色
本種と異なり小塊粒が両凸形~レンズ形ではなくレンズ形
本種より担子胞子のサイズが大きい