(仮訳)タスマニア産のDictyomeridium属1新種
McCarthy, PM. & Kantvilas, G. 2022. A new species of Dictyomeridium (lichenized Ascomycota, Trypetheliaceae) from Tasmania. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed July 23, 2022] 【R3-09715】2022/7/23投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニア州の沿岸でAllocasuarina verticillataの樹皮に発生していた地衣の一種を検討し、Dictyomeridium tasmanicumとして新種記載した。
本種は地衣体が薄く、子器が小型だが顕著で、偏心生~側生の孔口を有し、子嚢が2胞子性で、子嚢胞子が比較的大型の石垣状真正隔壁を有することなどで特徴づけられた。
本種はD. immersumと2胞子性子嚢を有する点が共通していたが地衣体や子器の形態などが異なり、それ以外の同属他種は子嚢が8胞子性で全て異なっていた。
Australia, Tasmania, near Triabunna, Spring Bay Mill, shoreline below Lispers Corner

(新種)

Dictyomeridium tasmanicum P.M.McCarthy & Kantvilas
語源…タスマニアの
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【よく似た種との区別】
Dictyomeridium immersum
子嚢が2胞子性
本種と異なりオーストラリアではなくブラジルなどに分布する
本種と異なり地衣体が類白色~淡い帯銀灰色ではなく淡い帯桃白色
本種と異なり地衣体がUV陰性ではなくUV+黄色
本種と異なり子器が半埋生~ほとんど表在性ではなく深く埋生する
本種と異なり初生菌糸体を欠くのではなく有する