(仮訳)ギリシャ産のElixia属新種
Spribille, T. & Lumbsch, HT., 2010. A new species of Elixia (Umbilicariales) from Greece. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282910000058 [Accessed July 8, 2015].
【R3-01992】2015/07/09投稿

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3行まとめ

ギリシャ、クレタ島西部の山地においてPinus brutiaの樹皮に発生した地衣の一種を検討し、Elixia creticaとして新種記載した。
本種の系統的位置づけはmtSSUに基づく分子系統解析によっても支持された。
また、米国ニューハンプシャー州で採集されたE. flexellaを、北米東部における新産種として報告した。
Greece, Kriti, Chania Prefecture, Levka Ori, just W of Agii Theodori, c. 3 km SW of Omalos, between mountains Mavri Kimite and Tourli

(新種)

Elixia cretica T. Sprib. & Lumbsch
語源…クレタ(島)の
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【よく似た種との区別】
Elixia flexella
mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりギリシャではなくアジアおよび北米に分布する
本種と異なり温帯~亜寒帯に分布する
本種と異なりよく発達した表在性の地衣体を形成するという特徴を欠く
本種より子器のサイズがかなり小さい傾向がある
本種と異なり子実層がI+さび赤色(ヘミアミロイド)ではなくI+青色(真のアミロイド)
本種より子嚢胞子が短い
本種より側糸の先端の幅が狭い
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(北米東部新産種)

Elixia flexella (Ach.) Lumbsch
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【よく似た種との区別】
Elixia cretica
mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりギリシャではなくアジアおよび北米に分布する
本種と異なり温帯~亜寒帯に分布するという特徴を欠く
本種と異なりよく発達した表在性の地衣体を形成する
本種より子器のサイズがかなり大きい傾向がある
本種と異なり子実層がI+青色(真のアミロイド)ではなくI+さび赤色(ヘミアミロイド)
本種より子嚢胞子が長い
本種より側糸の先端の幅が広い
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される