(仮訳)ミミズの糞塊と関係を持つイッポンシメジ属(広義)の新種
Anil Raj, KN., Manimohan, P., 2012. A new species of Entoloma s.l. associated with earthworm casts. Mycosphere. Available at: http://www.researchgate.net/publication/236671339_A_new_species_of_Entoloma_s._l._associated_with_earthworm_casts/file/9c960518d2fcba4d53.pdf [Accessed May 11, 2014].
【R3-00702】2014/05/12投稿

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3行まとめ

インドのケララ州で採集された、小型で帯褐色の子実体を形成するイッポンシメジ属菌を、Entoloma lomavrithumとして新種記載した。
本種は暫定的に、Leptonia亜属のRhamphocystotae節に置かれた。
本種は、ミミズの糞塊から特異的に発生すると思われたが、ミミズとの生態的な関係についての議論は尚早だとした。
India, Kerala State, Kollam District, Thenmala, Shenduruni Forest Division, Kattilapara

(新種)

Entoloma lomavrithum K.N. Anil Raj & Manim.
語源…サンスクリット語で「毛に覆われた」
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma infundibuliforme
子実体が帯褐色
襞がやや垂生する
担子胞子が主に正方形
縁シスチジアの細胞内に褐色の色素が含まれる
クランプを欠く
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体ががっしりとしている
本種と異なり傘表面が微細な綿毛状ではなく鱗片状
本種と異なり柄表面が微細な綿毛状ではなく繊維状
本種より担子胞子のサイズが小さい
Entoloma brunneum
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子が正方形
縁シスチジアの細胞内に褐色の色素が含まれる
本種と異なりインドではなくスリランカに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘の形状が凸形ではなく中高~円錐形
本種と異なり傘表面が微細な綿毛状ではなく鱗片状
本種と異なり襞がやや垂生~垂生ではなく上生する
本種と異なり縁シスチジアが瓶形・広瓶形・棍棒形・小嚢形・紡錘形・卵形・倒卵形ではなく円筒状棍棒形
Entoloma overeemi
子実体が小型
襞が垂生する
クランプを欠く
本種と異なりインドではなくジャワ島に分布する
本種と異なり傘が褐色~暗褐色ではなく類白色~淡黄色
本種と異なり傘表面が微細な綿毛状ではなく平滑
本種と異なり縁シスチジアが瓶形・広瓶形・棍棒形・小嚢形・紡錘形・卵形・倒卵形ではなく棍棒形
Entoloma brunneostriatum
子実体が小型
子実体が帯褐色
傘が凸形
本種と異なりインドではなくトリニダードとマレーシアに分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり襞の縁部に稔性を持つ
本種と異なりクランプを持つ
Entoloma choanomorphum
傘が褐色
襞が垂生する
縁シスチジアが紡錘形~瓶形
縁シスチジアの細胞内に色素を持つ
クランプを欠く
本種と異なりインドではなくタスマニアに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面が微細な綿毛状ではなく放射状繊維紋を持つ
本種と異なり傘表面に吸水性がある
本種と異なり子実体に強い硫黄臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が正方形ではなく6-7角形
本種と異なり傘表皮が、糸状被が混じる平行菌糸被ではなく平行菌糸被