(仮訳)根に関連するExophiala属1新種
Maciá-Vicente, JG., Glynou, K. & Piepenbring, M., 2016. A new species of Exophiala associated with roots. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s11557-016-1161-4 [Accessed October 21, 2017].
【R3-04501】2017/10/21投稿

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3行まとめ

アブラナ科のMicrothlaspi perfoliatumの根からエンドファイトとして分離された菌を検討し、Exophiala radicisとして新種記載した。
本種はコロニーの生長が遅く、酵母状の生長を示さず、近縁種とはコロニーや分生子の形態、地理的起源などが異なっていた。
分子系統解析の結果、ヒトや他の植物から分離された菌も本種と同定され、本種が北半球に広く分布することが示唆された。
Germany, Baden-Württemberg

(新種)

Exophiala radicis Maciá-Vicente, Glynou & M. Piepenbr
語源…根の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Exophiala tremulae
地理的起源が類似している
ヒトから分離される
コロニーの形態が類似することがある
分生子に脱離痕を有する
分生子に隔壁を欠く
MEAおよびPDA培地での生長速度が類似している
ITSおよびITS+EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダに分布する
本種と異なりヤマナラシ属植物から分離される
本種と異なりコロニーが帯灰色ではなくより暗色の帯灰色
本種と異なりコロニー表面がビロード状ではなく平ら
本種より分生子形成のタイミングが早い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形~ソーセージ形ではなく円筒形で頂部が丸い
ITSおよびITS+EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exophiala equina
地理的起源が類似している
ヒトから分離される
ITSおよびITS+EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米、イタリア、韓国、南米、オーストラリアなどにおける分布が知られている
本種と異なりガラパゴスゾウガメ、ウマなどから分離される
ITSおよびITS+EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される